長男の制服のズボンのすそがボロボロ。学校に行くのもあとわずかなので、みっともないけど、夕べすそを手縫いでかがって修正しました。ポケットもつぎが当たってるし・・。
学校のマークのついた靴下も、全部穴を別布をあててかがったものだし、もう全身ボロボロだぁ。
次男のローファーも壊れてきて、見かねた父ちゃんが新しいものを買おうとすると猛烈に嫌がるので、これもまた母ちゃんが夜なべして修理・・・。
今の若い人は(ウチだけかもしれないが)、つつましいというかケチというか。
でもま、私も家族の服の繕い物をするのは嫌いじゃないので。せっせと針を動かしていると気持ちが落ち着くし、千人針じゃないけど、邪悪なものどもから守られるよう、念を込めつつ縫っているのです。
それに、ボロはボロだけど、
地味な色でつぎのあたった、手縫いでややゆがんだ形の制服は、私の能天気な目を通してみれば、コム・デ・ギャルソンのようにも見えたりして。
なので、電車の中で、つぎのあたったボロボロのズボンをはいている高校生がいても、見て見ぬふりをしてあげてください。
で、今朝、長男に、
「ズボンのすそ、縫っといたから」
と言ったんです。
そしたら、
「は?」
「だから~、ズボンのすそを、縫っておいた。縫って修繕しといた」
「あぁー」
で、一呼吸おいて、
「『縫った』でしょー。アクセント変だよ。それじゃ、ペンキ塗っただと思うよ」
ぬ、を高く、そこにアクセントがないと変なんだと。
「おまえさぁ~、素直にありがとう、って言えよ~」
と言いながら父ちゃんも噴き出して、
「でもさぁ、なんで母さんアクセントおかしいのかな? 静岡ってアクセントへんだけど、山形も相当へんななんだな」
だって。
いつも父ちゃんにアクセントを正されるワタシです。
静岡って、アクセント変なんですよね(父ちゃんのルーツ、親戚一同静岡)。
服は、「ふく」 ひろみ(人の名前)は、「ひろみ」。全部アクセントが前に来るの。
すっとんきょうな感じでワタシとしてはかなり違和感があるんだけど、父ちゃんにとっちゃ、ワタシのほうが変みたいで。
「あのねえ、東北は、アクセントが変なんじゃないんだよ。アクセントがないの。『はる、なつ、あき、ふゆ』、が、『はるなずあぎふゆ』って抑揚のない言い方になるわけ。アクセントってもんがないだよ」
実演に大うけの父ちゃん・・・・。
ワタシが山形弁をしゃべるとなぜかみんな例外なく笑うんだけどなしてだべ?
こんどは傍らで、
弁当をカバンにしまいながら、長男が、体育着が入らねえ、と騒いでる。
「あぁ体育着袋、手にもっていくかな。かっこ悪いんだよな」
そんなん誰も気にするもんか。
「じゃ、着ていけばいいじゃん。重ね着して」
というと、
「人ごとだと思ってさぁ・・・」
とブツブツ言っているので、懲りずに、
「じゃ、丸めてお腹に入れていけば」
と言うと、あきらめたのか、あきれたのか、フーとため息つきながらカバンを閉めました。
やれやれ。
「こういう時にさぁ、関西の人だったらさ、『お腹に入れろて?』って実際に腹に入れて見せてさ、『わたし妊婦です~。って違うやろ!』って袋叩きつけたりとかさ、そういうリアクションわざわざしたりすんのかな。それもしんどいな」
・・・そこまでしなくてもいいけどさ。
でもやっぱり会話はおもろいほうがいいし。
ブツブツ言うよりさ、それネタにして漫才やったほうが楽しいやん。
シャイな長男も、頭の中では結構おかしなこと考えてんだよナ。
ワダスも、
東北人だげんと、脳内関西でいぐべ。