昨日は、先日編集をお手伝いした、「イタリア人はピッツァ一切れでも盛り上がれる」のエッセイスト、田島麻美さんのトークサロンにお邪魔してきました。
大不況のイタリア。なのに、ヨーロッパ最大の移民受け入れ国で、10人に1人は移民!
仕事もなく、高学歴の働き盛りがどんどんイタリア脱出してしまっていて、お先真っ暗。
なのに、なぜか、イタリア人って楽しそう。
昨日の田島さんのトークによれば、それはイタリア人の幸せ感度がすごい、ということらしい。
自分にとって幸せは何か? と聞かれたとき、いくつ、自分の幸せを挙げられるか。
逆に、嫌なことを挙げてと言われたとき、いくつ出てくるか。
日本人の場合、嫌なことや、困ったこと、問題点や不安ばかりを数え上げてしまう傾向があるのですって。
対して、
楽しいこと、幸せなこと、愉快なことがつぎつぎ浮かぶのがイタリア人。
どうやら、しょっちゅう思い出し笑いをするひとたちらしい。
しかも、他人が興味持とうがなんだろうが、自分の幸せ、楽しみを、周りの人に伝えないと気が済まないたちの人びと、なんだって。
それが、どうやら「楽しそう!」に見えているのらしい。
田島さんが言うには、そうやって、頭の中で楽しいことばかり考えていると、どんどん自分にとって何が本当に大切かがわかってくるのだと。
なるほどなぁ、と思いながら、帰り道、
以前、田島さんが書かれたイタリアのガイド本でのエピソードを思い出しました。
ローマから1時間のタルクイニアにある死者の都のお話。
そこには、地下に、エトルリア人の大墓地があるのです。
ローマ先住民のエトルリア人は、死後も生前の暮らしが続くと信じていて、お墓は、生前好きだったものを再現したフレスコ画で彩られたバラエティ豊かなものになっていて、見ごたえ満点なのだとか。
人物や動物、花は食べ物などが描かれ、お墓の主の生前の趣味嗜好が手に取るようにはっきりわかるらしい。
生前狩りが好きだったんだなぁ、とか、死んでも飲めや歌えやしたかったんだな、とか。
それを見て、イタリアのお友達と、自分だったら棺に何を描いてもらおうという話でひとしきり盛り上がったらしい。
(『ローマから行くトスカーナと周辺の街』)
私だったら、何だろう?
大事な我が家の男子3人と、愛犬のいる、大事なお家。あと、本と、ノートと、木と植物と、ワインとおせんべとぉ~。
そういうこと考えてるだけでワクワクと楽しくなってくる(お墓に入ることがじゃないよ)。
自分が楽しいこと。
それだけ考えていた帰り道。
たしかに私はにやけていたかも。
「世の中嫌なニュースばっかりやってるけど、パチッとテレビを消して、自分の楽しいことだけどんどん思い出せばいいんです!!」
って田島さん。
そうだそうだ、そうしよう。
会場の日伊文化交流サロン、アッテイコでごちそうになったアマトリチャーナ、絶品なり。
アマトリチャーナは、豚のほほ肉の塩漬け、ペコリーノチーズ、トマトのローマ名物パスタ。
ショートパスタはネジのような形をした、初めて食べたもの。これが味がよくからみ、めちゃうま…・・・。
メニューはほかにひよこ豆のクロスティーニ、特大フリッタータ(パルメジャーノ入りイタリアオムレツ)。
ヨコですみません↑ひよこ豆のクロスティーニ。
田島さん手作りの栞が素敵なこと!!
とーっても楽しいひとときでした。
※健康ブログのほう先週更新しました。
「鼻うがい」で次男の頭痛がたちどころに治った話です。↓
http://40s-style-health.blogspot.jp/2015/10/blog-post.html