何かを「やる」とは、 何かを「創造」しないといけないのではなくて
差し出された作品を喜んで味わうこと、感謝して対価を払うことも
すごーく大切な役割であり、それが客の「やること」だと思います。
プロと素人っていうのはちがうんだぜ。
真正面からそれを感じました。
NPO認可がおりたばかりのオフ・オフ・ブロードウェイ・ジャパン
今回が立ち上げ公演でした。
明らかな勝敗がひっくりかえる、1人が11人の意見を変えてしまう
コミュニケーションって、これだから感動的なんですよねー!
という要素をギュギュギュっと。もうギュギュギュっと。
「十二人の怒れる男」をモチーフにした作品といえば
三谷幸喜さんの「12人の優しい日本人」が筆頭でしょうが
「こりゃもちろん有罪でしょ」と思える案件について
陪審員に選ばれた12人の人たちが
ひとつの部屋で あーでもないこーでもないと話し合うのです。
大きなミュージカルに出てたような俳優さんたちが
ライオンでも猫でもなく 現代の日本人としてセリフを交わす。
劇団四季の主役級OBの方々が集った舞台だったのですが
小さい会場で、すぐ目の前で、円状の客席に囲まれる。
大がかりな場面転換もなし。なんて新鮮!
会話や動作の一つ一つにすごーく引き込まれてしまった。
映像やダンスを交えてシャープに作ってあったけど
覆い隠す感じでもなくて 「この人うまい・・・!」と随所で思った。
たとえばね、美容室やレストランで
あーだこーだ話して 隣の人をどれだけ魅了できるか、と。
小さいとはいえ何十人もの観客のアテンションをを2時間
一身に集めちゃうのは、やっぱりプロの仕事だなと思いました。
東京フィルムセンターという専門学校が会場で
エレベーターにも廊下にも階段にも
映画やCMや舞台のポスターがたくさん貼ってあるのですが
それは宣伝や個人の趣味にためにあるのではなくて
キャリアの指標です。覇気とロマンの両方を感じます。
劇場に行くと、入口で舞台のチラシをたくさん渡されるのですが
台本をもらったのは初めてだったなぁ~。
やれるもんならやってみろよ、と挑戦状を叩きつけられた気分でした。
私はこれからも観客として劇場に通いたいです。




