江戸モノのお芝居。
いや、なんでこれ予約したのかなって自問自答しながら
劇場に向かったんですけどね。
一幕はほとんど眠りこけてたくせに(ごめん)、
終わってからは しっかりパンフレットも買っちゃった。
鼻すすりながら、めっちゃ拍手しちゃった。
わ~。途中で帰らなくてよかった~!と思いました。
江戸という町は、人を引きつける強い魅力がありますねー。
ちょい前のパリであるとか、ニューヨークみたいに
この町を褒め称える歌なんかいくらでも作れちゃうような
外国のともだちのfacebookやtwitterを読むと
文字化するモノゴトの範疇が広いことに驚くというか
「あ、それを報告するわけか」と嬉しくなるというか
意識の指標みたいなものが、日本人とは全くちがうんです。
でも江戸の人たちは、あらゆる事をきめ細かーく
高い美意識の中で味わって楽しんでいたんでしょうね。
洗練されているというより、むしろ無駄ばっかりに思える会話に
文明の高さと、色と活気を感じました。
江戸っ子の2人が 東北と新潟をずーっと旅するんですけど
今日だけを一生懸命に見つめる、明るいアホがいっぱい出てきて
そういえば鈴木京香さんは宮城出身だったじゃん!
東北弁とか新潟弁とか、それぞれ違う方言で何役もやっていて
顔を隠して喋る場面で、「この人、ちょーウマイ」ことを認識しました。
すごいキレイなんだけど、キレイなだけじゃないです。
とにかく豪華な顔ぶれの舞台で
井上ひさしさん脚本、蜷川幸雄さん演出。
主演は中村橋之助さん、古田新太さん。
言葉遊びの巧みさ、リアルさ、身のこなしや芝居の巧さに加えて
ハードルの高いことに 本気で体当たりしている姿が素敵でした。
東北の地名がたくさん出てくるうえに
江戸に帰ってみると、そこは"江戸"じゃなく"東京"になっていて
ふるさとが消えちゃった、という結末。
いままで通り生きていくしかないんだ~というセリフは
震災後の今の世の中では ある意味当たり前なほどに正解なわけで
言い方によっては どこまでも軽々しくなっちゃうと思うんですけど
見事にクリーンヒットしました。客席全体が「グスッ」ていいました。
なんか、がんばろう とか思っちゃった。






