前回まで、私の拙い、
営業話しが続きました^^;

今回から、
ヨガインストラクターになる決心に至った、大きな出来事について書いていきます。


ヨガを始めて、3年位たった頃です。

今から5年前の夏。
乳ガンが見つかりました。


『筋肉痛がやたら長く続くなぁ』
と、思う日々がありました。

肩、胸、脇などが痛いような感じ。

筋肉や関節辺りのカラダ表面の違和感です。

当時は、ヨガやテニスを頻繁にしていたので、筋肉痛はしょっちゅうで、
余り気にしなかったのです。

しかし、
痛くて胸や肩など触っていくと、
右胸の内側上の方に、
しこりに触れる感覚がありました。

『ん?何だろ?これ乳がん?』

『あれ、右だけじゃなくて、左にもある。じゃー違うかぁー』


私は、
胸の両方に同じような位置に
同じ大きさのしこりがあったので、
乳がんと考えるのをやめてしまい、
発見を遅らせてしまいました。

ですが、
私の胸、

左側は良性乳腺炎、

右側は悪性腫瘍(ガン)でした。


検査結果に驚きました!!

『両方、ガンじゃないの?

片方だけガンだなんておかしい。

いや、もしかして、
両方とも、良性じゃないの?
だって、
こんなに元気なのに検査ミスだよ』



確かに、触ってみたら、

左側の良性乳腺炎は、
ふわふわ動く柔らかいしこり。

右側の悪性腫瘍は、
コリコリした硬いしこり。

違っていたのです。
両方違う腫瘍が出来ていたのです。

こんなコトあるのが、不思議でたまりませんでした。

検査当日にガンとわかりました。

ステージは2。
マーモグラフィでも、
エコーでも、
触診でもすぐわかる二センチの大きな腫瘍でした。

『何でこんなになるまで
わからなかったの?
こんなにわかり易いのに。』

と、先生に呆れ顔で言われました。

めちゃくちゃ、落ち込みました。


ちゃんと気をつけていたらわかる病気なのです。

しかも、手遅れだと生命を落す怖い病気なのです。


その後の私。

一ヶ月後の乳がん手術が決定。

当時の仕事は、
生命保険の営業でした。
就業して5年目になっていました。

その日、病院から
終業後の営業所に戻った時、
残っていたチームのリーダーに
今日の結果を報告しました。

『私、やっぱり乳がんでした。
今月末に手術します。
温存だけど、
腫瘍の周りを余分に一回り大きく取ります。
胸がしぼむから、生理食塩水を入れて大きくしてくれるみたい。
だから、見た目は変わらないです。
簡単な手術らしいですよ。』

と、なるべく泣きそうなココロを抑えて明るく言うことができました。

そしたら、リーダーは、

『サービスで両方とも生理食塩水入れて貰って、巨乳にして貰えばイイねー』って、私の震える気持ちを察して勇気づけてくれました。

さすが、リーダーd(^_^o)
良くわかってる。
ありがとう♪
そして、二人で笑いながら今後の話をしました。

でも、
その笑いも一瞬で崩れることになったのです。
その時、その会話を聞いていた営業所にまだいた同僚が寄って来ました。


とびきりの優しい声と労わる言葉で、

『今のお話聞いてました。
大丈夫ですか。
手術するんですね。
頑張って下さいね。』

と、言ってくれました。

私の手を握って、顔をジッと見て、暖かい温もりもふんわりと伝わりました。


胸がキューンとして、
湧き上がる感情。
押さえつけてた悲しみがじわじわと体中に広がって行くのがわかりました。

一日中緊張していたカラダと気持ちが一気に崩れる感じで、涙が溢れてきてしまいました。

ココロの中で
『ヤバイ、ヤバイ、崩れちゃダメだ。
これはいけない、絶対ダメ。
こんな優しい言葉を受けたらダメだ。無理、優しさ攻撃は絶対無理』と、

確信しました。

嬉しいはずの『人の優しさ』が、
自分の状況が辛いと、
こんなに欲しくない時があるんだと、思いもしませんでした。

同僚には、その場で

『ありがとう。頑張るよ。
だけど、みんなには、内緒にしてね』

と、口止めをしました。

私の同僚達は、
営業と言う仕事柄、
優しくて、気遣いもある素晴らしい人ばかりでした。

自分が辛くなるのが嫌だから、
不安感に押しつぶされそうで、
怖いから
どんな優しい言葉も励ましも、
一切、聞きたくない。
言われたくない。と、思ったのです。


弱い私だからこその強い決心でした。

そして、私は、
恐怖心に負けないように、

いつも、
笑顔で、明るく、
気を張って、手術まで仕事や家事をやることにしました。


元々弱い弱い私、

そんな強い生き方は

続かないのでした。



一週間後には、

胃腸を壊して緊急入院していました。

何時間も続く腹部の激痛

陣痛の経験をした私ですが、
それは何倍も痛い長いものでした。

ひっきりなしの吐瀉、下痢、
そして、高熱。
水も受け付けない体。
歩くことも出来なくなっていました。

血液検査の炎症反応があまりに高くて、宿直の医師が慌ててました。

即、入院準備が始まりました。


無理な意地を張ったせいで、
カラダが正直に反応したのです。


かくて、手術、三週間前、

消化器科に入院決定!!

なんと、
二週間の『絶食絶飲』の治療に入りました。

一口も水を飲んでもいけないのです汗

こんなコトになって、
主人の心配が増してしまいました。

本当、申し訳ない状態でした。

間に合うのか、手術(;^ω^A


晴れヨガライフつづく。


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