「15歳 アメリカで過ごした夏」 これは私自身の話であり

フィクションや小説ではありません 文中未成年でありながら

喫煙・飲酒 その他様々な事柄が表記されておりますが

「子供達は絶対マネしないように!」 記しておきます!





第五章 「サムライボーイ」 





マサチューセッツの空港からバスに乗って

マサチューセッツ工科大学ではない 州立の普通の大学に

着いたのが午後5時位だったでしょうか

1時間後に「夕食」 キャフェテリアに集合と言われましたが

「キャフェテリア」ってなんぞや?って思ってました



「時差調整」で訪れたのが 名称は忘れましたが

大学の施設でした  訪れた学生が寝泊りする代々木の様な

施設に(ここでは2名1室でした)来て 部屋割りを見ると ・・・

知らない中学生と一緒だったんですが またもアイツが ・・・


そんな事は知らずに部屋に行き スーツケースを置き

ベッドに腰掛けていると ドアをノックする音

「どうぞ」 すると頭だけ出し中を覗く輩は ・・・ トシです


「アニキー!」  

「オマエ 部屋違うだろう?」

「変えてもらった」

「 ・・・ あーそう  オマエはツアコンか?」

「えーーーイヤなの?」

「疑問系で聞くな! イヤじゃないけど代るなら言えよ!

ところで キャフェテリアって何だ?」

「あーそれは ・・・ 食堂です」

「キャフェテリアは食堂?なのか???」

「日本でもアメリカンスクールの子達はいつもそこで食べてますよ」

「何が違うんだ?」

「僕も知りません ・・・ 」

「そうか ・・・ 」 会話終了 ・・・



そして行ったキャフェテリアなる食堂は ただただビックリ!

ガラスケースには サラダ ・ フルーツ ・デザートが並んでいて

その前には温かい食事(オカズ?)が山ほどあります

説明を聞くと 全て「食べ放題」というではありませんか

頭の中は まさに「楽園」状態ですよ

そこで出会ったのが アメリカの「ステーキ」です

ステーキと言っても まあ~そうですね100g~130g位の

焼いた牛肉なんですが




風雅ー風の吹くまま 気の向くまま


日本でおなじみの黒い熱々の鉄板にはのってません




風雅ー風の吹くまま 気の向くまま


こんなカンジでプラスチックの食器にのって出されるんですが

食べた瞬間 「ウマイ! ナンだコレ?」 でしたね

北海道ってあんまり牛を食べる機会も無いし

牛肉の味って知らなかったので( 単純にウチの家庭環境の問題です)

ビックリしました あまりに美味しくて 直ぐ無くなりました(胃の中へ)


まだ ・・・ 食べたいな ・・・ でも初めてのキャフェテリア

どうしていいのかわからず  トシに 「おかわりっていいのか?」


「キャフェテリアは自由に食べていいんですよ」

「そうか それでな ・・・ おかわりって英語で何て言うんだ?」

「多分  one more で大丈夫じゃないかな」

「そうか one more だな」


それさえ確認すれば「鬼に金棒」ですよ (使い方マチガッてるで おい )


それで先ほどの「ホットコーナー」に行き

「 one more 」 と言うと ステーキが皿にのせられました

席に戻り 2枚目も「秒殺」で食べて またもや 「one more 」

それを 繰り返す事5回 ステーキを5枚食べたところで

食堂の従業員が私の方をやたら見てます

さらには 奥からも人が出てきて 私の方を見てます


「なんか 皆俺を見てる気がするんだけど 気のせいか?」

「ステーキ5枚食べれば 注目されますよ」

「えーーーまだ5枚だぞ たかが5枚で注目はオカシイ」

「僕から言うなら 5枚がオカシイんですけど まだ食べれるの?」

「まだ5枚はイケるぞ」

「えーーーあと5枚? わかりました 待ってて下さい」


するとトシは何やら話をしてます すると奥から

怖い顔をした ヘビー級のボスが登場!

「ヤバイ 食べ過ぎて怒ってる?」って思ったら

無言でまた厨房へ そして数分後 1皿にステーキが5枚のった

皿が登場です


「アニキ 5枚だよ 食べれるの?」

「全然 問題なし」


そして その5枚を食べて合計10枚食べ終えると

さっきのボスキャラが再び登場 ・・・


この時は 正直 「食べ放題」だけどヤリすぎたかも ・・・

そんな気持ちでしたが  ボスの口から出た言葉は


「one more?」 でした

その時私の口からは 「two (2枚) 」が出て

結局 12枚食べ終えた時ボスから言われたのが


「smurai boy (サムライ・ボーイ)」 でした


「時差調整」で2泊 そして帰国前にも1泊しましたが

その間 私は食堂関係者から ずっと 「サムライ・ボーイ」

そう呼ばれてました ・・・









次回  第六章 「迎えが来ない ・・・ 」 です










それでは  また  m(_ _ )m 雅(MIYABI) でした