咳のし過ぎで肋骨を折り、会社を辞めて、
3か月の療養生活もあけて、
さあ、働こうと思い、もう一度求人誌を見てみると、
訪問のリラクゼーションマッサージの仕事がありました。
これも一度やってみようかな?
と気軽に応募しましたが、
面接したその日から働くように言われました。
アパートの一室で、マッサージをするスタッフが待機しています。
皆、普通の格好をしていました。
そして、電話で仕事が入ると、
ドライバーさんが訪問先まで送ってくれます。
私は新人だからなのか、真っ先に派遣されました。
ずっと待っている古いスタッフが可哀想じゃないかな?
と思いながら行くと、
会社の一室に通されました。
ベッドが置いてあり、そこでマッサージをするようです。
社長さんらしき人のマッサージを開始しましたが、
どうも気に入らないらしく、
「事務員の肩でも揉んどけ」と言われました。
私は一体何がわるかったのかな~?と思いながら、
事務員さんを揉んで、迎えのドライバーさんが来たので、
帰りました。
帰ると、また、派遣されました。
次はお爺さんの家でした。
お爺さん、ニコニコしながら、
「ワシは揉んで貰うより、揉んであげるほうが好きなんや」と言います。
え~っ⁉️と思いながら、仰向けに寝るように言われて、一瞬寝ましたけど、
やっぱりおかしい❗と思って、
「スミマセンやっぱりムリです」と言ったら、
お爺さん、「分かった分かったじゃあお茶でも飲んでお話しょう」と言うので、
おかしな感じだなーと思いながら詰所に戻り、
おかみさんに、こんなこと要求されましたが?
と聞くとおかみさん、「おかしいな~知らんわ~」と言います。
私も純粋でしたので、そうですか~と引き下がりました。
そして、また、派遣され、
今度は、まあ、一応普通にマッサージして帰って来れました。
そして、その日の仕事が終わり、
3件分の15000円を頂き、帰りました。
次の日、出勤すると、又すぐに派遣されました。
そこに行くと、若いお兄さんが「久しぶりだねー」と言うのですけど、
いえいえ私は新人です。
そして、マッサージを始めると、
やって欲しいのは性感マッサージだったらしく、
「やってくれる?」というので、
「無理です、それなら2度と私を呼ばないで下さい」と言って帰ってきました。
次に行くと、今度は下半身丸出しのおじさんで、
「ここ揉んで欲しい」というのですけど、
「出来ません」と言ったら、
「じゃあ見てて」と言うので、見てました。
そして帰りに代金以外にチップを1万円くれたのです。
私は、今1万円のチップを貰えることをしたのか⁉️
とビックリして、
詰所に戻ると、そこにいたお姉さん達に、
こんなことを要求されたんですけど?と聞くと、
お姉さま方、「楽でいいじゃない」と言います。
よくみると、皆様ミニスカートで、爪は長くてマニキュアが真っ赤で、普通じゃないことにやっと気がつきました。
相変わらず元締めのお婆さんは「そんなこと要求されるはずがない」とシラを切っています。😵
また、その日のお金を頂いて帰りました。
次の日、さすがに働く場所を間違えたことに気がつき、
元締めに電話をして、「辞めさせてください」というと、
元締め、「あんたの指名入っているから今日だけでもおいで」というではありませんか、
(たったの2日で指名があるわけ無かろう)とおもいながら、
「勘弁してください~」というと、
元締めの婆さん、「ハッハッハ」と笑って、辞めさせてくれました。ホッ。
それから、1週間私は頭が何かロックがかかっているような、変な感じになっていました。
1週間後、やっと普通の頭になったので、
凄いな~、人間って脳にロックがかかって、防御するんだな~と勉強になりました。
やれやれ、危ない世界に足を突っ込むところでした。
しかし、色んな世界を見れたのは良かったのかもしれません。
後輩に、昔話をするにはうってつけの話てすし、
注意喚起もしてあげられますから。
そういう訳で、また、仕事を探さなければなりませんが、
3ヶ月前に求人の出ていた、お風呂屋さんのマッサージ屋さんに応募してみました。
とにかく人の体を施術できれば何でも良かったんです、全ては修行ですから。
電話をかけてみると、声の太い男性の声でした、
「求人誌を見て電話してます」というと、
一瞬無言になり、分かったじゃあ面接においでというので、
次の日に面接に行きました。
男性と思っていたら、声の太い40代の女性でした。
すぐに採用してくれましたが、
あの求人は3ヶ月前のもので、実は今は人は足りていたみたいです。
でも採用していただきました。
次の日から仕事開始です。
つづく
幸地みなこ
古都治療院
嵐山のラドン吸入
びわきゅう