『一旦、退社。』堀井美香 | 「おかまいなく。」

「おかまいなく。」

着地点を見失いがち。


元TBSアナウンサー、堀井美香氏のエッセイ。


以下、すべて良い意味ですので悪しからず。


同い年だけど、共通点が皆無なので親近感も当然皆無。見えているものがそもそも全く異っているのでしょう。

もし同じ生まれ故郷の同級生で、同じクラスのとなりの席になったとしても絶対に親しくなっていないと思う。

置かれていた環境、備わっていたもの、選んできたもの、違いすぎて何も突き動かされるものがない。だからと言って嫌いなわけでもないし、否定的な感情もない。

言わば、何もないのである。


しかし、よくよく思い返すと、成人してからいくつか転職している元職場でとても親しかった、もしくは今も私などとやりとりを続けてくれている奇特な方々は

自分とは全く価値観の異なる方が多いことに気づかされる。

そして、自分とよく似たタイプの人とはあまり長く関係を続けることが困難だったことにも気づく。


今週の『OVER THE SUN』で取り扱っていたテーマのことを自分は20代の時にどのように感じていたかを振り返りながら他の方々のメール内容やスーさん、美香さんのことばを聴き、反芻し、一人ひとり抱えているものの重さや痛みの違いはあれど、もがきながら生きてるんだなぁと泣きたくなった。