最近書くことが無いなぁ~と思っていたらJR北海道の経営合理化計画なるものを発見したので、
少し特集を組んでみました。
※今回は真面目&超長い話が続きます。
JR北海道の経営合理化
ご存知の通りJR北海道には赤字路線、利用客がほぼ0と言う駅がたくさんあります。
そこでJR北海道は輸送密度2000人/日未満の路線はバス転換、または廃止を検討しているようです。
輸送密度・・・(路線の一定期間内の旅客輸送人キロ)÷(路線の営業キロ)÷(営業日数)
2014年にも江差線の木古内~江差間が廃止されました。
これからもこのようなことが続くと思います・・・
そこで今回は現在、JR北海道が廃止を検討しそうな路線、駅を紹介します。
札沼線 北海道医療大学~新十津川
札沼線は、桑園~新十津川を結ぶ全長76.5kmの路線です。
学園都市線の愛称を持つこの路線は桑園~北海道医療大学間は利用客が多いです。
しかし反面、北海道医療大学から先、新十津川までは非電化+ワンマン運転・・・と
ここからも利用客の少なさが伺えます・・・
そんなこの区間の輸送密度は驚きの
81人/日
これからのJR北海道の動きが気になります。
石勝線 新夕張~夕張
この区間は南千歳~新得を結ぶ石勝線の支線です。
夕張市の急激な人口減、少子高齢化によって利用客も少なくなっていると思われます。
この路線の利用客数は起点の新夕張と南清水沢以外は利用客数はすべて2桁です。
しかしその新夕張も107人、南清水沢は128人とかなり少ないです。
夕張市共々、この路線はどうなってしまうのか・・・
留萌本線 深川~増毛
この路線は全線廃止の検討がされているようです・・・
そんな留萌本線は66.8kmの深川~増毛を結ぶ路線です。
終点の増毛駅は名前の通り脱毛に悩む中年男性の観光スポットになっているとかw
ちなみに支線がないのになぜ本線と呼ばれているかと言うと、
昔、留萌から幌延まで羽幌線という支線と呼ぶには長大すぎる路線があったためです。
そんな留萌本線の輸送密度は144人/日。
JR北海道の中でワースト3で悪い輸送密度です。
根室本線 滝川~新得・釧路~根室
根室本線は滝川~根室を結ぶ443.8kmの超長い鉄道路線です。
その内の滝川~新得・釧路~根室が廃止を検討しています。
滝川~新得間が廃止となると日本一長い時間を走る2429Dが無くなってしまいますが・・・
滝川~新得間は狩勝峠の山間を縫って走る落合~新得間を抱えています。
そのため線路の保守費用なども膨大だと思われます・・・が、
その割にはこの滝川~新得の輸送密度は277人/日と、かなり少ないです。
これによってJR北海道が手放したいと考える路線だと考えられますが、
釧路~根室がなぜ廃止を検討されている区間に入っているのでしょうか?
確かに輸送密度は436人/日と高くはない数値ですが、
日本最東端を抱える路線なので観光需要は少しはあると思いますが・・・
まだ検討している。なのでこれからが気になります。
日高本線 苫小牧~様似
日高本線は現在、鵡川~様似間が1月8日に起きた高波被害の影響で不通となっています。
さらに、日高本線は赤字で輸送密度も298人/日と少なくこのまま廃止となってしまうかも・・・?
沿線にはサラブレッドの牧場も多く、観光資源もなくは無いですが・・・
東日本大震災で不通となった大船渡線や気仙沼線のようにBRTみたいになるか
それか廃止に・・・
宗谷本線 名寄~稚内
宗谷本線は言わずと知れた日本最北端の宗谷岬への輸送路線、
日本最北端の駅稚内を結ぶ路線です。
日本最北端の駅が名寄になってしまう!?
と言うことも実現してしまうかもしれません・・・
しかしこの宗谷本線の名寄以北の自治体は人口が少なく、
特に音威子府村は752人と、北海道で一番人口が少ない自治体になってます・・・
他にも幌延町、豊富町、天塩町、美深町もすべて5000人を割っています。
これから先、宗谷本線の名寄以北はどうなってしまうのか・・・
釧網本線 東釧路~網走
東釧路から網走を結ぶこの路線も廃止候補です。
しかし、輸送密度的にはワースト8の466人/日と他に比べれば多いですが・・・
特に釧路湿原のノロッコ号や摩周湖、原生花園、知床などの
観光資源も豊富で廃止されるとは思いませんが・・・
やはり合理化の波に飲まれることになってしまうのか・・・?
ここからは駅の紹介です。
小幌駅
KING OF 秘境駅と呼ばれる秘境駅も廃止になってしまいます・・・
昔は小幌仙人と呼ばれた老人が住んでいましたが・・・
今では
この駅の廃止は仕方が無いと思いますがやっぱり寂しいですね・・・
旧白滝・上白滝・下白滝駅
白滝・下白滝・上白滝・旧白滝と今は信号場となった奥白滝の白滝シリーズも
ついに廃止されるとの話が持ち上がりました・・・
特に注目すべき点は上白滝駅の廃止。
この駅は1日1往復の列車しか停まらないことで有名ですが、この駅が廃止されることにより、
白滝~上川間の駅間距離が37.3kmとなり、
新夕張~占冠の34.3kmを抜き、日本最長の駅間距離となります。
上白滝・下白滝・旧白滝の3駅の利用客数は発表されていませんが、かなり少ないらしいです。
金華駅
特別快速きたみ号の停車駅、そして1日3本普通列車の終着駅として機能している金華駅も
廃駅候補の1つです。
この駅は駅前に民家が点在しているものの、鉄道利用客がほぼ無いらしいです・・・
駅の近くには常紋トンネルの慰霊碑が建ちます。
※昔常紋トンネルであったことを知りたい方はコチラ。
今ここで紹介した路線、駅のほかにもまだまだ廃線・廃駅となる所はまだまだあるとおもいます。
特に駅についてはJR北海道が利用客が少ない無人駅を数十駅廃止するとの事・・・
遠い未来、北は名寄まで、東は網走までとなってしまうのか・・・