東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長の三村です。
コロナ禍のためにマスク生活が定着し、矯正歯科治療を希望して初診で相談にいらっしゃる方が増えている印象があります。
患者さんにお話を伺うと、「マウスピース型矯正装置を用いて行う矯正歯科治療をかかりつけ医で勧められている」という方が驚くほど多いことに驚きます
また「マウスピース型矯正装置で治療したけど治っていない」と訴えて来院される方の数も多くなっています。
マウスピース型矯正装置に関しては、問題が多いために公益社団法人日本臨床矯正歯科医会がポジションステートメントを出して警告を出しています
マウスピース型矯正装置は適応症が少なく、大体は満足いく結果が出ないことが多いのです
さらに費用は従来型の矯正歯科治療とほぼ同額かそれ以上に設定されていることが多く、治療を中断してもほとんど返金されていないケースが大半です。
また一日20時間以上の使用を要求されるため、患者さんは事実上使用し続けることは難しい場合も多いようです。
今まで費やした治療費と時間を捨てて、新たに治療を開始しないとならなくなるわけですから、涙ぐまれる方もいらっしゃいます
当院に「マウスピース型矯正装置を使ったけど治っていない」と訴えて来院される方には、「その治療とその医院を選んだのは貴方ですよね!」とお伝えしています。
玉石混淆の情報が溢れる中、正しい適切な治療を選ぶのは難しいかもしれませんが、
何人かの歯科医師の話を聞いたら「簡単な治療ですばらしい結果が得られること」はほとんどないこと、また一つ一つの歯を動かす物理にはそれなりの装置が必要なこと、そのためには熟練したトレーニングが必要であることに気が付くと思います
やはり、矯正歯科選びは自己責任だと思います