東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長 三村です。

 

今年の日本矯正歯科学会は長崎での開催でした。

院長が公益社団法人日本矯正歯科学会専門医の3回目の更新のための症例審査を受ける必要もあったため、常勤のスタッフと共に出席してきました。

11月19日の夕方に出発し、当日の夜に長崎着、22日の夜に羽田に戻ってきました。

院長は20日に症例を提出し、21日の結果発表で無事「合格通知」をいただきましたニコニコ

 

しかし、広告可能な専門医制度を目指す「矯正歯科の3団体の統一専門医制度」が始まると、「専門医」の称号は日本矯正歯科専門医機関が認定する統一専門医だけが使用できることになるため、今までの「日本矯正歯科学会専門医」という称号は、「日本矯正歯科学会臨床指導医」という称号に変わります。

これで、日本矯正歯科学会の資格だけをみても、従来からある「認定医」、「指導医」、「管理指導医」に加えて「臨床指導医」という名称が存在することになり、さらに「日本矯正歯科専門医機関専門医」が存在するという、一般の方からすると非常にわかりにくいことになりましたえーん

(もっとも、日本成人矯正歯科学会も認定医、指導医、専門医を有し、日本矯正歯科協会も専門医を認定していますから、既に十分わかりにくかったとも言えますが、さらにわかりにくくなったと思います。)

 

公益社団法人日本矯正歯科学会の専門医は、認定医を取得した後で更に多くの症例を提出して審査にパスしないと取得できないことや、他の2団体の専門医よりも難易度が高いことなどから、「日本矯正歯科学会専門医」の方々は誇りを持って日々の臨床を行ってきたはずですし、「日本矯正歯科学会認定医」の方々は専門医取得を目指して、研鑽を積んできたはずです。

日本矯正歯科学会は統一専門医制度が始まることは会員に報告しましたが、従来の専門医の名称を変更することは今回の学会で初めて公表しました。

今回の学会で新規に「日本矯正歯科学会専門医」の申請をした方や、更新をした方に対しては事前に個別に通達すべきだったのではないかと思いますガーン

 

運営をする学会や機関の関係各位が専門医制度を何とかして立ち上がらせるためには、既得権益でもある従来の制度の撤廃に触れることは難しかったのかも知れませんが、玉石混交の中から情報を得なくてはならない患者さんのためには、従来の制度を全て廃止して、制度の根幹を見直す作業が必要だと思います。

この制度を立ち上げるために尽力いただいた方々には大いなる敬意を表しますが、さらに制度をbrush upしていただくことを切望致します。