東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長 三村です。

 

私が矯正歯科を志してから早くも33年以上が経過しました。

昔は指導教官の下で、見よう見まねで治療を行っていましたが、5年もすると一通りの不正咬合の治療期間を経験し、一人前の矯正歯科医になったつもりでした。

 

矯正歯科治療で歯を動かすことは、装置の性能に因る要素もありますから、5年もすると、そこそこの技術レベルには達するのでしょう。

しかし矯正歯科治療は積極的に歯を動かした後に、歯を安定させ、歯を維持してこそ意味があります照れ

歯は元の位置が戻るだけではなく、別のところに動くこともありますし、歯が埋まっている顎骨の成長によって上下顎の位置が変わることによっても咬み合わせは変わってきます。

それがわかるのは、保定(治療後に歯を安定させる処置)までを数多く経験してからだと思います。

それには最低でも10年、欲を申せば20年は必要でしょう。

成長期のお子さんの矯正治療が10年くらいかかるケースもあることを考えると、矯正歯科医がキチンとした治療が出来る期間は実は短いのですガーン

 

矯正歯科医の積み上げられた経験と技術は自分一人だけのものではなく、国民にとっての大切な財産であるともいえると思います。

そのことを医療者としてよく自覚し、さらなる研鑽を積まなければならないのだと考えています。