東京都西東京市のひばりヶ丘にあるみむら矯正歯科の院長の三村です。

 

当院を受診する患者さんで、いまだに拡大床という取り外しの出来る装置を長い間使用し、「治っていない!」と受診されるお子さんが多くおられます。

「今のうちに顎を広げると、ブラケット(ブレース)を付けなくて済む」とか、「安くできる」、「早く終わる」という謳い文句につられる保護者の方が多いようですショック

 

拡大床による歯の移動様式は顎を拡大するわけではなく歯を傾斜させるため、拡大床の適応症例は限られます。適応症が少ないため、矯正歯科学の教科書の治療学の中での記載もほとんどありません。

 

また拡大床に限らず、拡大を行った後にはマルチブラケット(ブレース)を用いて歯を緊密に咬合させることとその後の保定(後戻りの管理)を行うことが大切です。

矯正歯科治療は十分な精査・診断により、最終的な治療のゴールを見すえて、使用する装置を選択し、歯を抜くか否か、さらには治療開始時期などを選定すべきもので、すべての症状に対して単一の装置を用いることはありません。

 

専門性が高い矯正歯科治療は、矯正歯科だけを標榜している歯科で、さらに日本矯正歯科学会の認定医を取得している先生(専門医だと更に良いです)の治療を受けることを強くお勧めします爆  笑

 

このことはPRESIDENTの取材でも話したため、記事化されています。

http://president.jp/articles/-/20860