日本経済新聞「私の履歴書」の舞台裏 | 21世紀のケインジアンのブログ

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私は長年(40年来)の日経新聞の読者です。
そんな私が、朝一番に読むのが日経の最終面の「私の履歴書」です。...
 やはり、経済紙らしく、著者は大企業のトップを務めた財界人が多い。企業人でありながら、自分の伝記を毎日、決まったスペース内に1ヶ月でキッチリ完結させるとは、さすがに、偉くなる人は違うと長らく感心していました。
 ところが、20年程前、友人から楽屋裏を聞いてなるほど、と思いました。
 「私の履歴書」を書くのはその企業を担当する日経の記者(編集委員クラス)だそうです。
友人も担当するある大手電機メーカーの会長の「私の履歴書」を書いた時の苦労談を教えてくれました。
 彼によると、まず、そのトップに延べ50時間程度のインタビューを何回かに分けて行う。それと、同時にその企業の広報部にもいろいろな資料や話のネタを提供してもらう。
 それを基に、記者が「私の履歴書」を書いていく。書いている途中でわからなくなったり、新たに調べる必要が出てくれば、直接、本人に聞くか、広報部に調べてもらう。
 私は、事前に一月分全部書いておくのかと思ったら、数日遅れの同時進行だそうです。それは、回が進む内に、読者から情報提供や誤りの指摘が結構あるので、それらを反映するためのようです。時々見かける、お詫びや訂正があった時は、まず、読者からの指摘と思っていいでしょう。
 友人が一番苦労したのは、書いている途中で、肝心の本人が海外出張に行ってしまい、聞きたいことが出たときメールなどで本人からの回答を得ることだったそうです。なかなか回答が来なくてハラハラしたことも何度かあったとか。
 友人によると、「私の履歴書」を絶対に全部自分で書く人種がいるという。答えは「作家」。なるほどです。