マスコミタブーの隠れたベストセラー 「トヨトミの野望」-小説・巨大自動車企業 | 21世紀のケインジアンのブログ

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 この本は小説ではあるが、愛知県に本社を置く世界的な自動車メーカー「トヨトミ自動車」は言うまでもなくトヨタ自動車がモデル。読んでいて痛快な一冊だ。発売から約1ケ月で一気に五刷まで増刷したという。

 

 この本の内容を一言で言うと、「創業家の豊臣家と対立する武田剛平という社員」の物語だ。モデルは前者が豊田家、後者は奥田碩・トヨタ相談役であることは間違いない。エピソードの多くはトヨタ内部で実際に起きた事件。章男社長がモデルと思われるもう一人の主人公、豊臣統一の人物像が特にダメ人間のように辛辣に描かれている。トヨタは章男社長の決断による次世代車の選択を誤り、20年後には衰退している可能性を指摘している部分は留意する必要があるだろう。

 これだけ、売れているにもかかわらず、書評欄で本書を取り上げたのは、日本一の広告主トヨタからの広告がもともと無い「赤旗」や「日刊ゲンダイ」あたりだけ。この本はトヨタにとっては大変不名誉な本であるため、新聞各紙は日本一の広告主トヨタの顔色をうかがっている。