ここで議決権行使助言会社グラス・ルイスの推奨という手段を持ってきたのは、勝久会長にはできない手法だ。切り札を一つ切ってきたという印象だ。富士銀行時代、国際広報を担当していた久美子社長ならではの手腕だと思う。
産経新聞 3月13日(金)21時59分配信
久美子氏が30分強にわたる説明を終え、質疑応答に入る。
--株主総会に向けた手応えは
久美子社長 「冒頭でも申し上げたが、賛成をしていただいているという話もあって、ありがたいと申し上げている。それ以上はこの段階ではコメントを差し控えます」
--今後株主に訴えていくことは
久美子社長 「先日発表した中期経営計画と、企業の課題となっているガバナンスの問題を説明して、課題を解決するための方策をきちんとご呈示します」
--勝久氏の社長復帰後のガバナンスの問題点は、多額の広告宣伝費などについて情報開示がなかったとか具体的な事例を
久美子社長 「まず広告宣伝費については、かなり多額に積み増している。これが十分に議論されたかどうかに疑義がありました。当時7、8月時点で支出していこうと私が考えていた金額から数億円の乖離があったので、その効果が本当に出てくるかどうか。詳細に議論することもあり得たが、それが十分であったかどうか確信が持てない。結果として赤字になったので、この点が大きくクローズアップされることになった」
久美子氏は冷静な説明を続けながらも、勝久氏の経営姿勢に対する批判を加速していく。
久美子社長 「それから取締役会における検討だが、非常に表現が難しい。察していただいていると思うが、例えばもともと経営するときに人から質問されるとか反対意見を述べられる経験が非常に少ない背景があって、それに慣れていないので結果として質問に答えず、代わりに別のことを話してなかなか議論が深まらない。強い口調で質問者を封じることが日常にあり、議論が萎縮しかねない状態だったので取締役会が機能を果たすための議論を深めることができない。この状況を放置して問題が深刻になると、経営陣の責任問題になりかねないと考えます」
--議決権行使助言会社グラス・ルイスの推奨とはどのような内容か
「詳細にいうことはできないが、まずグラス・ルイス社はわたしの社長在任時代の2009~14年の業績を詳細に検討しています。この期間の業績が悪化したという株主側の提案があったが、同業他社よりも日本全体の指標よりも上回っていると確認したと、要するに業績が良かったと言うことです。それから中期計画を詳細に検討した上で、十分な根拠がある。会社の弱点も分析したと高い評価をもらい、配当計画もバランスが取れていると評価を頂いている。会社提案の取締役及び監査役候補が、経験等においてバランスの取れた構成であるということ、これらの点を評価された」