私は最初、この記事をなにげなく見過ごしてしまいました。議員宿舎の家賃の「値上げ」だと思ったからです。あれだけ、国会議員の特権だと騒がれた議員宿舎の家賃だから、当然、値上げされたのだと思い、何で、そんな当たり前のことを新聞記事にするのかと思ったくらいです。しかし、よく見ると、なんと!議員宿舎の家賃の値下げ!!ではありませんか。国家公務員の宿舎法に準じて、5年ごとに減額することが決まっているというからとはあきれて言葉も出ません。身を切る改革というのは議員宿舎の家賃を値下げすることなんでしょうか。正気の沙汰ではありません。
地元の不動産業者によれば、このような一等地にある近隣の物件で年々値下がりするような物件はないというが当たり前です。しかも、今回の措置を小平忠正・衆院議院運営委員長は「ルールに沿って下がっただけだ」と国民を無視したかのようなことを言っています。そのルールである法律を作ったり改正したりするのが国会議員の仕事ではないのでしょうか。呆れて言葉も出ません。
しかも、国会議員の歳費削減法案が国会で審議されている最中のこの出来事。国会議員の本音とやる気が象徴的に表われています。消費税法案や原発再稼働問題の最中とはいえ、メディアはこの件をもっともっと報道する必要があるのではないでしょうか。最初、このニュースを聞いたときは大いに議員特権批判が盛り上がると思ったのですが、今のところ批判が全然高まっていない気がします。昨年秋の朝霞の公務員宿舎問題くらい報道してくれれば、値下げ→値上げ。という当然の扱いに世論の力で変えることはそれほど難しくないと思います。議員宿舎は値下げ・消費税は上げるなど通る訳がありません。国民を馬鹿にするにもほどがあります。このままの値下げはなんとしても阻止したいところです。
思わず自分の目を疑う衆院赤坂宿舎8千円値下げ! 増税論議の最中「問題ない」 朝日新聞 2012年04月13日
東京・赤坂の一等地にある衆院赤坂議員宿舎の家賃が4月分から月額約8千円引き下げられた。国家公務員宿舎の使用料規定で、築後5年経過するごとに減額することになっているためだ。消費増税論議の真っ最中に、建設当初から「議員特権」と指摘された宿舎の家賃引き下げは批判を浴びそうだ。 衆院は11日、入居する議員らに対し、4月分からの家賃(月額使用料)の減額を通知。1室あたり8万4291円になる。 赤坂議員宿舎は総事業費334億円で建設され、2007年から入居が始まった。28階建てで300室あり、議員は1室3LDK(約80平方メートル)の居住スペースを家族と共に使用できる。港区内の不動産業者によると、周辺の似た物件の相場は月額35万円前後に上り、「最近は賃貸の人気が高く、高級物件の賃料引き下げは聞いたことがない」という。
衆院議員宿舎:賃料8000円値下げ 築5年減額規定で
毎日新聞 2012年04月13日 19時17分(最終更新 04月13日 19時52分)
衆院議員と家族が入居する衆院赤坂議員宿舎(東京都港区)の使用料が4月分から、約8000円引き下げられ、月額8万4291円になった。国家公務員宿舎の使用料規定で、築後5年経過するごとに減額することになっているためだ。消費増税に向けて「身を削る改革」が求められる中、議員特権批判が強まりそうだ。
赤坂宿舎は地上28階建てで1室3LDK、約82平方メートル。07年から入居が始まり、約300室はほぼ満室の状態だ。港区内の不動産業者によると、周辺の似た物件の相場は月額35万円前後に上り、「最近は賃貸の人気が高く、高級物件の賃料引き下げは聞いたことがない」という。
衆院は11日、入居する議員に新たな賃料を通知。小平忠正・衆院議院運営委員長は「ルールに沿って下がっただけだ」と説明している。【青木純】