電力需要が逼迫してきたからと言って、ここに来て野田内閣による原発再稼働の動きが目立ってきている。 そんな中で、自助努力で電力不足に対応しようとしているのが建設機械でグローバル展開をしているコマツである。このコマツの経営力には定評がある。とりわけ、コマツ中興の祖と言われている坂根会長は日本でも有数の経営者である。電力が足らないから、とか電気代が高いから業績が悪くなったなどの言い訳はしないタイプの会社である。
そのコマツが主力工場で自家発電設備の活用や省エネ型設備の導入により、電力会社からの電力購入を3年後に半減させる。
ブルドーザーなどを生産する粟津工場で二つに分かれている最終組み立て建屋を統合、溶接工場なども集約して生産能力を維持しながら、約10万㎡の延べ床面積を2割減らす。また、5基ある自家発電設備を活用し、省エネ型の工作機械やクレーンに切り替え、オフィス部分には地下水を利用した空調システムを導入して電力消費を削減する。2010年度に7200万キロワット時だった同工場の北陸電力からの電力購入量を2014年度に3600万キロワット時に減らす。
生き残る会社は自ら動く。産業界でもこのコマツのような対応に倣う会社が多くなれば、原発など再稼働しなくても乗り切れるはずだ。