アイルランドの国家破綻危機から始まった今回の欧州金融危機はさらに拡大して、スペイン、ポルトガルに続いてイタリアとベルギーにも飛び火してきました。アイルランドの救援をめぐってはドイツが公式に今までのような救援の方法に反対して、投資家にも損失負担を求めるようにと強力に主張しました。その結果、一応総額10兆円のアイルランド支援はまとまったのですが、最後の手段として投資家にも損失負担を求めることが決まり、IMFやEUが支援できるだけ支援してそれでも足りなければあとは投資家の自己責任だというわけですから、もはや欧州もこれまでではないかという雰囲気が広がり、ユーロや株価が暴落、さらにスペイン、ポルトガルに続いてイタリアやベルギーの国債の利回りも急騰して、もはや欧州の金融危機は誰にも止められない状況になってきました。
格付機関S&Pはアイルランドの銀行の格付けを一斉に引き下げし、原油やゴールドの価格は再び上昇。またアイルランドでは増税や歳出削減に反対する5万人がデモを行い、また下院補欠選挙では野党が勝利。そのためEUと約束した歳出削減や増税が実施できない可能性も大いにあり、またギリシャについても支払期限の来る債務の一部をさらに返済延期にするなどの処置が取られています。