私は日頃から他人の所作などに、
いちいち務めて気にしないように
と思っている。
わざわざ自分とは違う価値観の他人を見てあれこれ思うのは馬鹿らしい、と思うとである。
だから、あの人はどうだこうだ、という他人の話にも興味はなくなってきた。
しかし
しかし
この二つの所作だけは気になるどころか、頭を大いに抱える。
ひとつは、
「空間音痴」
人と立ち話をしたり
人を待ち受けるのに立つ場所が
どうにも他人のことを考えてないとしか思えない。
考え事をしているのかもしれない。
何も考えてないのかもしれない。
駅の改札口に立ち尽くす
人、人、人。
そんな時に周りを気遣って立ち待ちしている人を見かけると、
おお、
おぬし出来るな、
と駆け寄って握手の一つでもしたくなる。
場合によっては、立ち飲みのお酒ぐらいご一緒してもいいかもしらん。
あとは、
空港の荷物回転台で出て来る荷物を待つ立ち位置にもいつも困らされる。
あの荷物の回転台の周りには、グルリと線が引かれている。
あの線より前に出て荷物を待つと、
それより後方の人は自分の荷物の発見がかなり遅れる。
荷物出口より吐き出される我が荷物をいち早く見つけたいのは、旅の疲れもあいまって叶えてあげたいのが人情なのである。
それを、
我れ先にとあの線より前に出て立たれたのでは視界を大いに遮るのである。
これは、
誰かから教わるものでなく、そういう体験を少なからず知ってる自分がよく分かっていることなのである。
まぁ、
「空間音痴」というのは、図らずもつい考え事などして自分自身もしてるかと思うと、余計に落ち込むのである。
もう一つの「音痴」については、
長くなったので
また次の項に譲ろうか。

