立川談志が、
「久しぶりに会おうか」とビートたけしを呼び出し
たけしが急に太田光を連れて行くというハプニング的な組み合わせで始まった座談会が、言いたい放題の墓碑となったのは
名人・立川談志が亡くなる一年と半前のことでした。
「今日はとことんくだらない話をしようぜ」と師匠は言い出したそうです。
付録に付いてるCDはその収録なんだけど、もう放送では流せない反社会的な言葉を連発しているのが付いてくる(笑)
前回は三人で鰻屋に行ったら
鰻屋のご主人が感激して
(それはそうでしょう。こんな奇跡的な組み合わせで)
サイン色紙をお願いしたら
談志師匠だけが卑猥なマークをサインの代わりに大きく書くもんだから、
お店には飾れない、って主人が泣いてたとか(笑)
普段は、食事してるお店でサインを求められると
「我慢して食え 立川談志」
って書くんだよ、と披露したりする、とか。
談志師匠が参議院議員の時に
佐藤栄作首相の息子、佐藤信二が初当選の挨拶に来た時の話も面白かった。
初めての本会議の前のこと。
疲れてるから、元気出るからこれでも飲みなさい、って騙して強い睡眠薬を飲ませたらしい。
見てると、睡魔と闘って居眠りしたり、睡魔と闘って、ついには机に突っ伏してしまって、腹を抱えて見てた、とか(笑)
上岡龍太郎の話も面白かったなぁ。
上岡龍太郎が大阪で高倉健なヤクザ映画を見に行った時の話。
目の前にヤクザが二人座って見てた。
弟分の方が
「しかし、この高倉健ちうのは、兄貴みたいな人でんな」
ってヨイショしたら
兄貴分が重々しく頷いて
低くて渋い声を意識しながら
「せやねん!」
上岡龍太郎は談志師匠に
「せやねん!は高倉健には似合いませんよな(笑)」
まぁ、こんな話はマシな方なんだけど
(笑)とにかく、くだらなさが凝縮された素晴らしいバカバカしい本です。
ツービートがまだ売り出し前の時に、
セントルイスという少し売れっ子の漫才と番組で決戦になった。
その時に、談志師匠が
「これは問題にならねぇ。質が違う」
と絶賛したそうだ。
そこからがツービートの快進撃の始まりで、もっと言えば、北野たけしの今があったということにもなる。
太田光も干されてた若い時に
食えるかどうかというそんな時に
談志師匠から
「天下取れよ!」
と言われてその気になった。
破天荒で
大きく見せたくて
根は優しくて
落語界の大きな流星となった
立川談志とそれを慕う
ビートたけしと
太田光。
もうこんなハチャメチャで
酷くて素晴らしい座談会なんて
出会うことはないだろうな。
