独特の日本球界への切り口と、交流ある助っ人ガイジンの内幕を書くことに定評のあるロバート・ホワイティングの文庫新著だ。
今回は日本人大リーガーやアメリカ球界の内幕話だ。
おもしろい。文句なく。
ボブさんの誰にもかけない
ベースボール事件簿
ロバート・ホワイティング著 角川文庫 税別667円
唯一の問題は、あまりに題名のネーミングにセンスのないことだ。これは著者自身のセンスでないことが読者のせめてもの救いだと言おう。
いろいろと面白い切り口が満載なのだけども、きょうは日本人最大の期待の星であり、最高に不安の星である「ダイスケ・マツザカ」のことだ。(「ダイスケの高成績と低評価」)
ダイスケは2008年18勝3敗。防御率2.90というチーム最高の成績を「結果的には」収めた。日本人には立派なボストンのエースだ。
しかしどうやら、日米では大きく彼の評価が違うらしい。
しかし、同時に彼はボストンのアメリカ1熱狂的なファンを悩ませ、心配させ、髪の毛を真っ白にしてしまいかねないほどのもどかしさを与えている張本人そのものなのだそうだ。
球数に多くを費やし、常にランナーを塁に埋めていき、もうダメかと思わせながら、フラフラとしながらも、そうかと思えば三振で斬って取る。でもやっぱり期待させといてあっさり点を献上してしまう。(満塁では一本も安打を打たれていない。)
2008年彼は、29試合に先発して5イニング以下で降板した試合が12試合。5回以下の降板での投球数の平均が91球。これは四球を嫌うアメリカ人にはとてつもなくフラストレーションのたまる試合である。
そして、彼は幸運にも強力打線に助けられて勝ち星を拾うのである。
レッドソックスはこんなダイスケに、総額130億円もの巨額の投資をしたのだ。それに加え、トレーナー、セラピスト、専属シェフ、日米の往復航空券数十枚(ファーストクラス以外に選択肢は無い)。
ボストンのファンは、彼をどう評価しているのだろうか。
ホワイティング氏の分析によると、こうだ。
「ダイスケの投球は相手打者に対する挑戦意欲に欠け、あっと言う間に投球数が増えて早々とマウンドを降りてしまう。その結果、責任投球回数を果たすことがほとんどなく、ブルペンに負担をかけてしまう。守備と打線にも大きな負担をかける投手。」
さすがアメリカというのは、野球をも数学的に分析する。
四球と投球回数からくる平均失点を分析すると、バックのお陰としか言いようのない結果なのだそうだ。
2008年のダイスケの平均投球回数は5.7イニング。四球を少なくしてこれを克服しない限り彼はボストンのファンから見放されそうだ。
「ダイスケのピッチングを見るのは拷問のようだった」と地元記者に言わせないようにするためには、2009年が大きなカギを握りそうだ。そうでなくても、故障で出遅れているのだから。
22日の試合もまたボストンのファンが忌み嫌う典型的な試合となった。
地元のファンがホワイティングにこう言ったそうだ。
「ダイスケの試合を見た後は、酒を飲まずにいられなくなるんだ。」
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