村文昭が、やってきた。 梅雨は明けるのか明けないのか、はっきりしなさいと言いたくなるような、七夕前だ。  

ってきたといっても、年間300講演をこなししている文ちゃんが、のこのこと来たわけでもない。ワシのお店が入っている商業施設の社員研修に来てもらったのだ。

 シは、何ヶ月ぶりかの対面の割には、朝から重い身体を煩わしく思いながら、福山駅改札に文ちゃんを迎えに行く。  

数日前に、落としたデジカメの調子がやはり良くない。うまく撮れたり、そうでなかったり、う~ん、今頃の天気みたいだなぁ、とひとりごちる。  

札の向こうから、どう見てもフーテンの寅さんとしか見えない文ちゃんが、片手をあげてやってくる。周りの行き交う人たちは少し引き気味だ。そんなことさえもうまく感じることができないくらいに、頭の回転がいつもよりにぶい。

 もくもくと灰色の雲が空をおおっている。

 「ぉっ」と軽くお互いが片手を挙げて、最初の挨拶。

 間髪入れずすぐに、前々から彼に打ち明けていた「大きな重い根っこのような」心配事を案じてくれた。

 初にそれを言われるとは思わなかったので、面食らったが、やはり彼は新幹線の中でそれを考えてくれてたのだ。心遣いがあとからゆっくりと嬉しくなった。

 して次に彼の口から出た言葉が、

 「三村さん、えらい疲れてまへんか?」

 実は、朝にも社員から同じことを言われていたので、そう見せてしまうワシの青さを戒めた。リーダーとしては失格である。  

ちゃん、お昼になに食べようか、と訊ねる。

 いつもはワシが独断で決めたお店に連れて行くのだけども、頭が鈍っているせいか、彼の好みを聞いてしまうほうが楽だと感じたのだろう。  いくつかのかなり具体的な選択肢をあげて訊ねた。

 「そば、にしましょ」  

考える間もなく文ちゃんは答えた。  

 

それはワシも内心望んでいた選択だったので、スタートは上々の波動だ。  

クーラーの温度をグッと下げて車は出発したのだ。    う~む。これが続きものの話になるとは思わなんだ。  

今回も文ちゃんからとても大切なことを教わったから、いつかその話が出てくるので、当てにしないで見ててね。  

つづく、みたい。

いつも文ちゃんとの待ち合わせで、この下を通るのだ。










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