日本国内の報道では、北朝鮮の指導者・金正日の後継者は三男・金正雲(キム ジョンウン)に確定したような報道である。
ちょっと、待った。と重村智計先生は強くおっしゃるのだ。
金正日の後継者 重村智計著 ベスト新書 686円
ワシらの北朝鮮への興味と疑問には、大きく3つのことがあるので、整理しておこう。
一、 北朝鮮は、本当にミサイルを攻撃をする意図があるのか。
二、 北朝鮮の内部の権力統治者は誰なのか。(本当に金正日か?)
三、 果たして金正日の後継者は誰なのか。
重村智計氏は、北朝鮮問題論説では「異端」である(とされている)。
コリアリポートの辺真一氏や、関西大学の李英和氏などの「テレビでおなじみの顔」に比べると、あまりに突飛に聞こえるので、テレビ局もあまり出さないのだろう。
しかし、重村智計氏は、特に辺真一氏の情報ルートの稚拙さと、いい加減な憶測情報に本書で怒っている。自分の取材歴と確度の高い情報ルートに絶大な自信をもっていらっしゃる。一緒にするな、と(笑)。
いやいや、時々センセのことを疑ってごめんなさいやし。と頭を下げたくなるほどの自信なのである。やはり、テレビでは正確な情報は取れないのだとつくづく反省。
重村智計氏によると北朝鮮の情報の出し方は、日本人には考えられないほどの天才的な戦略があると強調する。だから、朝鮮総連や韓国筋の情報だからと言って簡単に飛びつくと裏をかかれますよと警告を与えるのだ。そんなに簡単に情報が漏れるような体制ではないのだ。
その情報の裏には誰かの何らかの意図があるからだ。
そういう意味では、冒頭に申し上げた三男・金正雲の後継者情報はマユツバらしい。
一つ目の回答。 結論を言えば北朝鮮に戦争を仕掛ける体力はまったく残っていない。
北朝鮮の国家予算は5,000億円しかない。これは福井県や島根県の県予算よりも小さい。韓国も体制が変わったので、李明博大統領は、それまでの政権が太陽政策により支出していた1兆円(!)の援助をも止めてしまった。
北朝鮮は、すべての原油を海外に頼っているが、その80%は中国からの輸入なのだ。
約70万トンしかない原油で30万トンしか軍事に使えない。演習と防衛体制しかしていない日本の自衛隊でさえ年間に150万トンを消費していることを考えると、北朝鮮が戦争を行うのは不可能なのだ。
それに、ミサイルや核を使うとアメリカに攻められ、中国に見限られ、北朝鮮国家は即崩壊する。
以上の点においてでも、北朝鮮はミサイル(もちろん核も)を使うわけにはいかないのだ。
そこをきちんと理解したうえで、外交を行わなければいけないと重村氏は言う。
長くなりました。二つ目の回答は本を読んでいただくとして、
「後継者は誰だ!」の驚きの話は、明日のココロだぁぁ。
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