目の前に積まれて、ワシの手にとってもらうのを待っている本が、いつもある。
手に取る段になって、「どうしてこの本を注文したんだろうか」と、分からなくなることがあるのだ。たぶん、ネットで何かのコラムを読んでいるうちに熱くなって、気がついたら注文しているのだ。
この本もどういうことで注文したのか覚えてないのだけども、とにかく新幹線の人となって、おもむろに読み出して、東京に着くまで3時間15分。きっちりと読んでしまった。おもしろかった。
「小泉規制改革」を利権にした男 宮内義彦 講談社 有森隆+グループK 1600円
宮内は自分のことを「政商」と呼ばれるのを極端に嫌う。
政治家とつながって事業を拡大したかつての裏の経済人とは、一緒にされたくないらしい。
しかし、どうだ。
彼は立派な「平成の政商」であることは、この本を読む限りは否定のしようがない。
かつて昭和の政商は、アウトサイダーであった。
有力な政治家を金銭的に支援しながら、その見返りとして「利権」を融通され、巨万の富を得ていたのだ。
しかし宮内は、インサイダーの政商だ。ある意味大胆不敵と言っていい。
長年、国の総合規制改革の座長、議長を務めることにより、規制緩和を実現してきた。
その規制緩和はアメリカからの「要望書」といった形で、規制緩和の圧力を受け、さらにその流れを任された小泉・竹中によって、総仕上げを宮内の手によってなされたのである。
当然、その方向性と規制解除の時期というものは、議長である宮内が一番知るところとなり、速やかにオリックスグループが、規制緩和後の市場に巧みに、そして速やかにシェアを取り続けていたのだ。
規制緩和は小泉政権の象徴であり、国民的支持を追い風に、宮内の総合規制改革会議は、「医療、介護、教育、農業」と次々に規制緩和を決めていく。
そして、その分野での民間の先端を切って市場に入り込むのは決まって「オリックス・グループ」か、オリックスが株主である企業なのだ。
片手で規制緩和を主導し、片手で準備して新市場に一番に食い込んでいく。
信じられるだろうか??
今回の「かんぽの宿」など、典型的な例だけれども、そんなのはごく一部の話だ。 教育の分野でも、企業利潤を追求すべきだという宮内と、教育が利潤を追求しては真の教育は育たない、とする会議メンバー候補のワタミ・フードサービスの渡邊美樹氏との対立は、結局、渡邊氏がメンバーを土壇場ではずされるという結末に終わっている。
などなど、書けばきりがない。
疑惑と不信と日本政治経済の癒着を垣間見たような、恐ろしい一冊だ。
なんでこんなに嫌になる本ばかり読んでしまうのだろうね。
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広島県福山市 ジュエリー&ウォッチ ミムラ
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