ワシの韓国訪問のもうひとつの任務は、北朝鮮を見てくるという国際的ちょいアホ・ジェームズ・ボンド作戦なのである。
見てくると言っても、やっぱり本当に行くわけにはいかないから、文字通り対岸から「見てくる」という、なんとも情けないしまりのない任務なのスミダ。
写真は、対岸に見える北朝鮮を眺めながら、軍事的かつ国際的ちょいアホ視点で厳しくも哀しく見つめる男の姿である。
二つの民族を分断しているのは、あの「イムジン河」。
ふとワシは民族分断を想い、寂しげに「イムジン河」の唄を哀しく口ずさんでみる。絵になる場面だ。 「♪イムジン河 水清く~♪」 しかし、そのあとの歌詞がわからんので、やめた。
「非武装地帯」に行く。
38度線を中心に南北4キロを非武装地帯と定めたエリアに入っていくのだ。
展望台の望遠鏡から北朝鮮を眺める。
ワシは変な気分になってきた。
望遠鏡をのぞきながら、ナニヤラ国境警備隊の気分になってくるのだ。アホだ。
「よし、本日も異常なし。」と心に言い聞かせる。
なにが異常なし!じゃ。
イムジン河の唄を寂しげに歌ったり、国境警備隊の気分になったり、ワシはどうも本格的なアホになってしまったみたいだ。
1953年に休戦調停がなされたときに、捕虜13000人余りがこの橋を渡って生還してきた。 「自由の橋」 このあたり「非武装地帯」には、行く道中に「地雷注意」みたいな看板が出ているではないか。 しかし、しかし、 ワシにはこのあと、本当の意味での朝鮮半島の南北のせめぎ合いを実感することになるのである。 休戦とはよく言ったものだ。 さらに驚愕の現実がワシの前にはだかる! (つづく)
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