イトーヨーカドー店の
松田昂也がこのたび結婚をした。
先月のユージ平田から続いての結婚だ。
奥さんの佳菜子ちゃんは、まだハタチ。
えっ~!という感じのおじちゃまのワシだ。
入社三日目の展示会で「鼻血ブー」とご挨拶の松田タカヤだが、きょうばかりは正々堂々の主人公となる、はずだった。
しかし、笑われ、いじられのキャラは抜けない。
披露宴に先立ち、チャペルで牧師さんが式を行うのだ。
「れっと あす ぷれぃ 」
(祈りましょう。)
から始まって、ベラベラと英語で式が始まる。
おーおー、ニッポンの結婚式もここまできたか。ワシの死んだおじいちゃんが見たらひっくり返るぞ。
このガイジン牧師、日本語と英語のちゃんぽんで「ごっど ぶれす ゆぅー」とか言っておる。
ノヴァと掛け持ちしそうなイイ味だしておる。
ケーキを奥ちゃまにアーン。
今回もワシがしょっぱなの祝辞なのだが、ぼんやりとしか考えてないので、まぁ結婚式の途中ででも考えればいいわい、と安易に列席などしてしまうのである。
しかし、例の牧師さんの日本にやってきた物語とか、日ごろはどんなことをしとんだろうかとか、考えていたら楽しくてつい祝辞を考えるのを忘れておった。
いきなり奥様の愛のムチ。
しかし、最近の若いやつらの結婚式はホントに楽しいもんだ。
もう式の間中、笑いっぱなしの感じで、まさにテレビで見るようなノリで笑わすもんよ。
親族以外ではワシがダントツのオヤジという年齢のギャップよ。
ワシも愕然とするのだ。
この写真はスゴイ。 おもむろに壇上に登場した学生時代の友達が、なんとこともあろうことか、あとで来賓に取り分けるケーキをいきなり松田タカヤ(新郎だ)の顔面にめがけて投げつけた。
と、間一髪それをかわす松っちゃん!
なんとケーキは松ちゃんの顔を支えていた仲間の顔面に直撃したのである。
こんな昭和プロレスではよく拝見した「仲間直撃」という、ハプニングまで起こったのだ。
それも、本当に打ち合わせにないハプニングなのだから、すごいわ。
(それが証拠に、仲間の男性は眼鏡が破壊された)
ワシらが課長のユージ平田は、3日前のクリスマスパーティーの快感が忘れることができず、用意をしてきた(!)サンタクロースの格好で、居合わせた若い女の子や親戚のおばさんにカーネーションを配りながら歩く。
場内の見知らぬ男どもから「かちょー!!」と生ぬるい声援が飛び交う。
いやはや、ぐちゃぐちゃの様相を呈してきたぞ。
かつてはサンタクロースと同じ身長と体重がワタシの自慢だとほざいていたユージ平田だが、今やごらんのとおり完全に階級が上がったようだ。
松田タカヤ、華麗なるお色直し。
しかし、本当に会社の男性が所帯を持つということは、社長にとっても身の引き締まることだ。
式の間中もずっと考えていたのだが、奥さんやこれから生まれてくる家族のことなんかも考えてみると、ワシは本当にこの場から逃げ出したくなるくらいに肩の荷が重たい。
男が所帯を持って家族を養う。
所帯を持つ松ちゃんだけではなく、ワシまでが「腹をくくる」ための結婚式のような氣がするのだ。
社員の結婚式だけは、今までのように単に「お祝いに駆けつける」という感じにはなれん。
社長の責任重大なのだ。
奥様にも申し上げた。
「男は仕事ができてこそ初めて家庭が守れる。 ワタシも松田さんがそうなれるようにビシビシと鍛えていくから、どうか文句を言わないように応援をしてあげてほしい。」
いつしか、日本では給料が銀行振り込みになってからというもの、ダンナの地位が低下してきた。
奥さんにも、その点くれぐれも感謝の気持ちで給料を使ってほしいとも申し上げてしまったのだ。ホントだよ。
平田も中尾も、きっと一人前の社会人に松ちゃんを育てていこうと、気持ちを新たに厳しくしたことだろう。だからこそ、ワシらにとってこの結婚式は価値があるのだ。
ワシらにとっても、仁義なき戦い(教育編)の固めの杯となったのだ。
松ちゃん、仕事で奥さんを泣かせんなよ。
おめでとう。
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