日は忘年会で とてつもなく「おいぴー」カモ鍋を食してしまった。  

それはそれとして。  

その後に、みんなと別れていつものショットバーに顔をのぞかせねばならなかったのだ。  

福山に2ヶ月半滞在していたサーカスの団員が、その夜に最後のお別れにきてたからなのだ。  

切ない。  

もうあいつらと二度とこの世で出会うことはないだろう。  

切ない、とは心が切れるような想いを言葉に表すのだと言う。  

カナダのバンクーバーから。 

ボルチモアから。 

ドイツから。  そして、ロシアから。  

いろんな奴が飲みに来てたのに。

ロシアから来てたトニー。

 「オレは25年前にペテルスブルグに行ったぞ!!」と叫んだら。  

「オレはまだ23歳だ!!」  

と笑って叫んだナイスガイだ。  

アクロバットな芸で観客を魅了する。  

命の危険と常に背中合わせの人生だ。  

そんな命と隣り合わせの男が オレの周りにいるもんか。  

「オレは安全網なんかないんだ」とうなづきながらビールを飲んでる。  

6歳からやっぱりサーカスの団員だった親父にしこまれて、以来17年間世界中をまわってる。  

「だから、オレには友だちがいないんだ」と言う。  

このトニーとも昨日でお別れだ。  

別れ難い想いをひきずりながら 

店を後にした。  

あいつらは 朝まで出逢いの数だけ身にしみてきた 

別れを惜しんで飲んでるだろう。  

トニーと別れの時間には お互いが抱擁をして互いの体温を知る。  

「God bress you!!」  

そういって トニーはオレの目を見ながら寂しそうに笑うのだ。  

最後の最後の言葉が それなのかい。  

そうやって世界中の知り合ってきた奴らと、別れの言葉を交わしてきたのかい。  

もう二度と会うことはない。  

君子は ことの来たりて心始めて 現る  

こと去りて 心随って(したがって) 空し  

とは、中国の教えなんよな。  

ものにこだわることの空しさを教えてくれる言葉だけども、  

人間との出逢いにも同じことかも知れんな。  

出会って初めて思えばいい。  

去って行くものに 心をひきづられることは 空しいのだと。










▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


広島県福山市 ジュエリー&ウォッチ ミムラ
ウェブサイトはこちらから→http://www.j-mimura.co.jp/
Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/mimura1913



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼