残念ながら、ワシはアホである。  

「またまたぁ~、そんなこと言ってぇぇ。ホントはそんなこと自分では思ってないくせにぃぃ~。」  

などとあっさりと返されることがあるが、アホが自分でアホだというのだから、こんな確かないことはない。  

ワシがアホだと思うことは数々あるのだけども、筒井康隆の「アホの壁」を読むと、ワシのことがいっぱい書いてある。  

その中でも相当にキツイことも書いてあったのだ。ちなみに筒井康隆が「自分もそうだが」と断りを言っていたので、少し救われたような氣がしたのだが。  

それは、特に憎んでいる人にではなく、むしろ親しく思っている人に、ズケズケと嫌なことをいってしまう、というアホのすることである(らしい)。  

ワシのように(筒井康隆もそうらしいが)、誰にでもズケズケとものを言う人というのは、温かく見てくれる人もあろうが、やっぱりこれは世間の常識に甘えているということ(らしい)。    

筒井康隆が言うところの、「甘えの構造」というのは、わざと嫌なことを言うのもあきらかにそのひとつである(らしい)。これは当然、相手が親しい人である場合が多い。  

「これぐらいまではいつものワシのことだ、周りも許してくれるだろう」  

という愛情確認の甘えの構造らしいのだ。なんだ、ワシはそうだったのか。  

これはナルシズムの一端というのが筒井康隆の説。  

自分は愛されていると「勘違い」しているから、相手の自分への気持ちは変わるまいとタカをくくっているのだ。  

万が一、相手が機嫌を損ねようものなら、「そんなことで怒るなよ」などとなだめたり、相手が怒ったりした日には、

「なんだ、これくらいのことで怒るんじゃねぇ」などと逆ギレしたりする奴もいるという。  

さすがに、ワシも逆ギレした経験はない。(ものと思われる)

 いやはや、アホにつける薬はないのである。   

白旗。  

東京の空には、怪しくも猥雑なエネルギーが渦巻いているのであった。










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