先日の讀賣新聞に、宝塚大学教授で劇作家でもある竹内一郎氏の文章が掲載されていた。  

あるアートディレクターの著作を紹介してあり、「人を動かすことがどれだけ難しいか」ということに言及されていた。  

人を動かす。ましてや若いうちは死に物狂いでぶつかっても、これは滅多に身につかない力であることがわかる、というのだ。  

そして、紹介している著者の水谷孝次氏が師匠に言われた言葉を掲載している。  

「君には品性と知性が足りない。  

とにかく、いいものをたくさん見なさい。  

いい人に会いなさい。  

いい本を読みなさい。  

いいものを食べなさい。」  

「いいものとは何か、徹底的にわかるまで、デザインはやめなさい。」  

これはとても大事なことだ。  

ワシのまわりでも仕事を「自分本来の感性」でやれるものと勘違いしている人がほとんどだ。  

感性とは、確かに大事であるけども、またそれを伸ばそうとする努力は何も感じられない。    

本を読むでなし、雑誌をめくるか、行き当たりバッタリの美術館に行くのが関の山か。    

少なくともそれらは努力ではない。  

品性と知性に裏づけされた感性とはどういうことなのか。  

ただただ、いつまでも「自分の感性とやらを信じて」やり通そうとするから、薄っぺらいものにしかならないんだな。そんなのでおじさんたちは誤魔化されんのだ。  

考えろ、考えろ、考えろ。  執着しろ、追いかけろ、氣を抜くな。  

感性は歳とともに変わるのでなく、心の在りようによって変わるのだ。    

そして、常に自分の単純な感性という名の悪趣味に引っ張られることなく、「変化」をしていこうとする意欲やありやなしや。  

人に会え。  

本を読め。  

食も品なり。    

圧倒的に、実に圧倒的に数をこなすのだよ。  

量から質へと転化するのだから。  

もっともっと追いかけて、しがみついてもよさそうなもんだ。  

それから自分なりの感性とやらを出してみなさい。  

 桜の花咲く季節に誕生日を迎えられるのは幸せなことだ。  

できればこの季節に、桜の花の散る風の中で、骨を焼く煙となれば

 同じく言うことはないのだが。

桜の名所、長野県は高遠(たかとう)のそれは見事な桜。 

そのあとは猛烈な吹雪に見舞われる。










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