いやはや、味の世界の無限の奥深さとは、唸るばかりではないか。
先日、博多へ出張に行った際に車中で「どうにもたまらなくなる辛子明太子を売る店がありますたい。」と言われたのだ。
「すぐに、行きなさい。
すぐに行って明太子を捕獲するのです。」
という雄たけびをあげて、車を福岡郊外に走らせたのだ。こんなところまで明太子を買いに行かねばならないのかと。 「いやいや、ここまで来ないと駅や街中には売ってないんです。」
椒房庵(しょうぼうあん) で、行ってみると「いかにも」という楚々とした中にも雰囲気のある庵が現われた。
目指すは「スペシャルな」辛子明太子であるが、店内を歩いていると気になるPOPを目にすることになったのだ。
「遠くからご来店くださる方のためにも、お一人様2個までにお願いいたします。」
な、な、何かと思って目を凝らして見れば、
「生七味」とあるではないか。
どうやら、あるマスコミが取り上げたのが発端で、次々と取り上げられて今や「幻の七味」なんだそうである。な~にが七味ごときが「幻」だ。
もうワシは、このなんだかヘンだけどエラソーな「生七味」が氣になってしょうがない。
たしか、それほど大きくもない一瓶が、1200円ぐらいだったと思う。
う~む、なんでお前はそんなにエラソーなのだ。とか思っていると閉店時間になってみなさんがそそくさと店じまいを始めだしたのだ。
「あ、あ、買います。買いまする。」
とワシはいきなり声を出したので、ついつい裏返った情けないトーンであったのだ。
工業生産ができないという、職人によるひとつひとつの手作りであるという。
普通の乾燥した七味とは違って、水気をたっぷりと含んだ固い佃煮感と言えばいいのだろうか。
「これが、うまい!」
加熱、感想を行っていないから、風味が抜群に口の中で広がってくるのだ。心地よい「鼻ツン」感覚がたまらなく良いのである
鼻から抜ける心地よさ。まるで食するフランス語とでも言えばいいのか。
保存料無添加であり、冷凍庫に入れて保存をしておくように勧められた。
凍らずにシャーベット状になるので風味も損なわない。
海苔と一緒にご飯にも最高らしいぞ。
ワシは七味が大好きだ。
七味を何でもかんでもかけたくなる衝動をいつも心に秘めているのだ。いつかこの性格が人を殺めてしまわないか、そうなれば「衝動殺人」とか言われたりしないか、などと考えながら一心不乱に七味をかけてしまうぐらいに七味好きなのだ。
降参。白旗である。
博多に行くチャンスがあれば(車が必要だが)、ぜひ行きなさい。
そんなこと言われても、行く機会なんかないもんね~、ばかばかばか、 という人は、インターネットで一ヶ月待ちなさい。
そんなに長くも待てないという人は、・・・・・・・・
ワシから・・・・・・・
感想を聞いて我慢しなさい(笑)。
そうそう、「辛子明太子」も美味しかったで~。
これは、駅でも(一ヶ所だけ)売ってるみたいだけど。 久原本家 「椒房庵」の生七味の購入はこちらから http://www.shobo-an.co.jp/products/slowfood/namashichimi/namashichimi80/
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