ワシは最近よく「京セラフィロソフィ」という640ページからなる本を開いては心の拠り所としておるのだ。(非売品) 稲盛和夫。  

あれだけの組織を作り上げた人間だ、間違いなくワシらのような悩みのレベルではない、本当に地獄のような悩みを何度もくぐってきているはずだ。 たぶん彼の地獄を想像できないままに読んでしまうと、このバイブルが心に届くことはないのだ。  

単なる、「そうそう。そうなんよね」で終わるようであれば、ワシらに未来はないな。  

地獄を見た男が行き着く先は、こんなことだった。  ワシら普通の煩悩とエゴの塊の弱い人間には、実は厳しいハードルである。  

しかし、何を信じるかということだわな。  

「常に明るく」    人生はすばらしく、希望に満ちています。常に「私にはすばらしい人生がひらかれている。」と想い続けることが大切です。  

決して不平不満を言ったり、暗くうっとうしい気持ちをもったり、ましてや人を恨んだり、憎んだり、妬んだりしてはいけません。そういう思いを持つこと自体が人生を暗くするのです。  

不思議なことですが、人生がうまくいってる人は必ず明るい心をもっています。  

心根が暗く、不平不満ばかりこぼしているようでは、決して素晴らしい人生を歩くことはできません。もちろん、誰にも負けない努力をするという「根性」は必要です。  

その上で、自分の未来、自分の人生はきっと素晴らしい幸運に恵まれているはずだと常に信じることが必要なのです。    

けれど、そんなおめでたいことが思えるか、とお考えの方があるかもしれません。

 しかし、そうではないのです。  

誰にでも明るい人生が開かれているはずなのです。まず、そのことを信じ、誰にも負けない努力を重ねていけば、必ず素晴らしい未来がまっています。  

要は信じるか信じないかの問題です。  

厳しい現実の中でつい負けそうになる自分を励ましながら、明るく振舞っていく。そのような姿勢こそが、人生を開いていくのです。  

たとえどんなことがあろうと、物事をいい方に善意に解釈をしていくことが大切です。  

悪い方に悪意に受け取っては、人生はどんどん暗くなります。  

仮に相手が自分に対して悪意を持って何かを仕掛けようとも、「あの人は馬鹿じゃなかろうか」と疑われるくらいニコニコと受け流すのです。  

そんなあなたを見て、「もっと怒らなくてどうするのか」などと見下す人がいるかもしれませんが、そういうくだらない、悪意に満ちた悪口などは気にせず笑い飛ばせばいいのです。  

私自身がいつもそうであったわけではないですが、「あの人は心が貧しいからそんなことを言うのかも知れない」と腹を立てずに済むように努めています。  

世の現象はすべて、自分の心が招いたものです。  

暗くすねた心でおくる人生は、ろくなものではないはずです。  

その意味からも、ものごとを明るく善意に受け止めて毎日を過ごすということは、非常に大事なことなのです。  

稲盛和夫「京セラフィロソフィ」より  










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