見よ、この天にも届かんばかりのどんぶりを。  

このとんでもないどんぶりを四国で食べることになってしもうた。  

夏のある日、ワシは四国は讃岐に行くことになり、「よし、きょうはうどんザンマイに決めた。」と宣言したのだった。  

午前中にまず一杯。  

午後に余裕で二杯。  

帰りに何とか三杯。  

という、「恐るべし讃岐うどん10時間3本勝負」を、挑んだったのだ。  

さながら、それは四国八十八ヶ所巡礼にも似たような、聖なるうどん巡礼の旅!になるはずである、本来ならば・・・。  

まず、午前中。高速道路のサービスエリアでは評価の高い「めん楽」さんにて、きつねうどんを一杯。う~む。なかなかやるではないか。まぁ、午前中でもあるし、少々のお汁の甘さにも日ごろのワシの寛容さ(?)を示してあげるぐらいの、心地よい滑り出しである。  

事件は、午後の二杯目をもくろんだ食堂で起きたのだ。

これだ。

とある道の駅に入ったのだ。  

うどんを食べに、という積極的な理由ではなかった。しかし、そこでワシは見てはならぬものを見てしまったのである。  

「海鮮ソースかつ丼」    1、280円!!  

「ソースかつ丼」と言えば、目下のところワシが県外で食べる回数?1の、ご地域名物料理なのである。  

ここ数ヶ月で、何度のソースカツ丼を食べたことだろう。    

長野県の超恐るべきパワースポット「分杭峠」に行くたびに、ふもとの駒ヶ根市の町おこしである「ソースカツ丼」を必ず食するのである。  

これが、なんとも懐かしく、腹にこたえる、超ヘビー級のどんぶりなのである。

長野県駒ヶ根市の町おこしの店の中でも、特ににぎわっているのが「明治亭」。  ここは、12時に行くともう並ばなければならないという、ファンの多さなのだ。  

左の写真は、明治亭のソースカツ丼。どうやらロースのようだ。  これは、脂身がかなりうまいが、その後こってり中毒で下手をすると晩ご飯までが食べられない、という状況になってしまう。  ワシは、いつもロースにしておく。  

そんなことはどうでもいいのだ。話は四国に戻そう。  

「海鮮ソースかつ丼」  

と書いてあるお品書きをみて、ワシは悩んだ。  

「かつ丼なのか??」  

「海鮮なのか??」  

本当は、どんぶりなんぞ食べたくなかったのだ。しかし、なかなか「ソースカツ丼」を看板にしているお店は少ない。福井県にも有名店があるみたいだが、少なくともワシが見る範囲では、それを看板にするお店にお目にかかることはまずない。  

「うどんザンマイ 四国讃岐は 

つるつる旅」のワシは迷うてしもうた。  

うどんに行くべきか、ソースかつどんに浮気をしてしまうかである。  

どうしても、全国ソースかつどん選手権大会をしなくてはならないかもしれない。  

ワシは迷うた。  

そして、写真にあるとうり、ワシはソースかつどんの軍門に下ってしまったのだ。  

しかし、しかし、である!  

このお店のソースかつ丼とは、一切のお肉の入ってないソースかつ丼なのだ。 

どうなんだ。お肉も入ってなくて、かつ丼と呼んでもいいのでありましょうか(ドン!)  

カに、白身魚に、海老に、アナゴ、アスパラガス、かぼちゃ、ナス、にんじん、そしてタコ。  

どこに、カツがあるのだ。誰かリールを知らないか。

(後でよく見れば、”海鮮”の字がなぜか小さい)  

「だから、”海鮮”って小さくかいてあったでしょうが・・・」  

と、おばちゃんの声が聞こえてきそうだ。だからって・・・・。  

じゃぁ。ソースかつ丼って書いてあったのは、どう落とし前をつけてくれるんですか。  

などと、くらだらん言い争いをしてしまいそうなあの日だったのだ。  

この「海鮮 ソースかつ丼」。  

あっぱれなぐらいボリューム満点。これは食べ切れないだろっ、ていうぐらいの超ボリューム提供なのである。  

1,280円。

 お陰で、その日の夕方の「うどん大会」はお預けとなってしまった。  

お前のせいだ!と大人気なく「海鮮 ソースかつ丼」を責めてやりたいくらいだ。  

 

しかし、  

残念ながら・・・・  

熱くて・・・・  

うまかった・・・・(泣)。   

悔しい・・・・。

瀬戸は日暮れて夕波小波。男だったら心配せずに父さん、母さん、大事にしてね。










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