星野仙ちゃんによる「夢」。
今月の日本経済新聞に掲載中の「私の履歴書」は元西武ライオンズ監督の広岡達朗氏。
8月14日付けの同欄では、広岡氏が現役引退後にスポーツ新聞の原稿を書くのに苦労をした話がためになったね。
どうしたら自分の原稿が何度も手直しをされないで一人前に扱われるようになるか。
ある日、広岡氏は運動部長に尋ねたところ、その人はこう答えた。
「一人前になるためには、しごかれてしごかれて10年かかるよ。」
ちとレベルに差はあるかもしれんが、ワシの体験を思い出した。
毎月毎月、大判のチラシを書いていた。
先に商品構成と価格帯の幅の充実が念頭にあるから、チラシを書きながら商品がうまくはまらないことに何度も何度も気づかされて、商品の調達にあわてて走った。
支店を大あわてでまわって、チラシ構成に合う商品を探し回った。
夜遅くまでチラシを書いて、翌日は朝から新幹線に飛び乗って大阪あたりまでなら時間的に許されるのでメーカーに飛び込み、商品調達をして、夕方の新幹線で会社に帰ってからまたチラシを書いた。
セールが終わると、チラシ商品の消化率が気になって調べてみる。
やっとの思いで作って愛着がたくさんにじみでる可愛いチラシも、売れ行きが思ったほどでないときには、自分よがりで、調達不足で、甘えてる自分に腹も立つのだ。
そして、当時熱心に参加していた同業の勉強会で提出すると、厳しい先生がみんなの前でワシのチラシを叩く。「こんなもんで、売れると思ってるのか。」と。
その先生には愛情を感じることが出来たから罵倒されても、それを叱咤激励と思い直して帰りの新幹線で闘志が湧いてきた。
次に書くときに、チラシ原稿を書くときには、消しゴムで消して消して書き直す回数がまた増える。「あの人の顔」がちらつくからだ。できれば一回でうまくまとめたいと思いながら書き出すけども、やっぱり何度も何度も書き直す。
すると、
その熱意は嘘をつかない。
今までのものより断然といいのだ。
自信もついてくる。
ワシがそのような体験をしないで、自分の感性のままに作っていたのではとんでもない仕事しかできてなかっただろうな、と今から考えると恐ろしくなるのだ。しかし、男は気づかないプライドが邪魔をする。だから自分の感性とセンスが可愛いのだ。
その時の厳しい先生には、毎月お店にも来ていただいて臨店指導を乞うた。
日頃、知ったかぶりで部下を指導していたつもりのワシも、先生にあっては面前で罵倒されて形無しである。だから、次の臨店までにはキチンとお店を直して、商品を補充して、POPを書き足して準備しておくのだ。で、またそれでも怒られる。
「時流は変わるんだよ、みむらさん。よく覚えとけ!!」と怒られる。
広岡達朗氏がスポーツ紙の原稿で苦労した話から、いっぺんにワシの頭の中がフラッシュバックしていったのだ。
「量が質に転化するんだよ。」
ワシの厳しい先生は、いつもそう言って容赦しなかった。
つまり、何度も何度も回数や経験をさせられて、しごかれてしごかれて、
はじめてその「量」が「質・クォリティー」に転化するのだ。 はじめから「質」を狙って仕事をしても、ロクなものにならん。
自分のプライドや感性が、なんぼのものよ、と知らされねばならん。
蹴られて、頭を打って、否定されて、砂を噛むような思いで行き着く先は、ふっと素直になって周りから吸収しようと言う感性が研ぎ澄まされるのだ。
自分のこだわりを捨てさせられたときに、吸収できるものは大きい。みんなを納得させられるような力をつけてから、こだわればいいのだ。
だから、
有能な若い人こそ、甘やかせてはならんのだ。
この富士山を撮った日の朝ほど、気持ちの良い朝はなかったね。気持ちがそうさせたんだと思うけど。
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