ワシはあるときからハガキの宛名を筆で書くようになった。あんなに筆で書くのが嫌だったのに、だ。
絵手紙で有名な小池邦夫氏も、「下手でいい。下手がいい。」といってるけども、ワシもつくづくそう思う。
ワシを20年以上前にハガキに導いてくださった半田正興氏も当時からそう言われていた。
「ご機嫌」の氣のパワーをあなたに送りましょう(笑)
「左手で字を書いてみてください。利き手で書こうとするから『良く見られたい』とか『きれいに書きたい』という執着心が余計に心を離してしまうのです。
左手で書くと一生懸命に書くことで精一杯になりますから、純粋な気持ちで書けるんじゃないでしょうか。」
と言われたのだ。
しかし、実際に宛名を書いてみるとこれが大変よ。自分でも見られん位にひどい。
でも、どうせ右手で書いても汚い字だから、まだ左手で書いたといういい訳ができるな、と自分で勝手に納得してしばらく左手書いたもんです。
しばらくはヒーヒーと言いながら左手でそれはそれはみっともない宛名書きをしてたけども、あるときに半田氏から「そんなに左手にこだわらなくてもいいよ」とあっけなく(笑)言われて、ワシはそのうちに利き手の右手で書くことにしたのだ。「自分らしく書けばいいよ」と言われたからだ。
よくハガキを書くことを勧めると、「字が汚いから書きたくない」と言う人が多い。そんなときに同じ気持ちを持ってたワシはこう言うのだ。
「きたないと雑は違うから。雑に書いた字は失礼だけど、下手でも丁寧に書いた字はきっと相手には伝わるから、恐れずに書いたほうがいいよ。」と。
おかげさんで、ワシも今は下手とかを気にしないで書くようになれた。
自分らしく書けば、下手でも丁寧であればいいか、と思うようになって楽になったのだ。
そんなことをずっと優しく教えていただいた半田さんの著書「はがきは人生を変える」は、絶大なる人気でいまや入手がかなり難しい。
ハガキで多くの人の人生を変えた、坂田道信氏(左)と半田正興氏(右)
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