松下幸之助

る人が松下幸之助に訊ねた。  

総理大臣がみんなから辞めろ、辞めてほしいと言われて総理を辞めるときは、しんどいでしょうね、と。 続けて幸之助はこう云うのだった。  

結局、人間は死ぬときは死なんといかんということや。死ぬというとおかしい言葉やけれどね。  

ぼくは死ぬときに死ぬということが、一番大事やと思うな。死ぬと云うことはいろんなことに通じますわ。  

その覚悟が常にできている人やないといかんと思うな。昔はそれを教えたんやからね。 葉隠れの武士道精神みたいやが、それが武士の心得として大事やったもんや。まぁ、そういうようなことでいけたわけですな。   

とんどの中小企業のオーナー社長は、社長としての死を覚悟してはいまい。   

誰が継げるのかとか、まだ息子には早い、とか。   

ぼくは人間としては「死ぬことと見つけたり」という精神が6月30日から生じた。   

誰の人生でもない、自分の人生を「誰でも いつでも 死ぬ」という観点から生きるようになったからだ。   

しかし、まだ経営者としての「死」までは意識していなかった。   

業績が悪かろうと、良かろうと、経営者は経営者であり、誰も取って代わることができないと思いこんでいた。   

だから自分のことを評価などしてもないし、されても仕方ないとさえ思ってた。   

でもこの本を読んで、   

経営者として「死ぬときは 死ぬ覚悟があるか」と突きつけられた。   

よしっ、人間として精いっぱいいつでも死んでやろう。   

経営者として、自分の幕引きのできる決断の中で仕事をしてやろう、と思うようになった。   

「絶対に必要なのは熱意である。    

熱意にかけては        

最高でなければならない」               

幸之助

松下幸之助










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