
出張先。 珍しく夜の相手がいないのも、これまた自分のお店を見つけるまたとない機会だ。
僕が都内でよく足繁く通うのは、イングリッシュパブか少し離れた居酒屋を見つけたい。
日本の居酒屋通の第一人者の大田和彦氏が、初めてフラッとのれんをくぐるお店について、とても臨場感豊かに書いている。これを読んでると、本当に自分が訪れる初めての居酒屋の記憶がフラッシュバックしてくるのだ。
そんな大田和彦氏が、初めて訪れる居酒屋の「粋な飲み方」をご教授してくれる。
以下、ご紹介しよう。
ひとりで居酒屋に入るには、開店早々がいい。店の空気もいいし、席も選べるし、魚も揃ってる。しかし、古い店は「口開け」といって最初の客は縁起のよいものとするそうだ。
その期待にこたえたい。きょうの口開けの客は縁起がいいと思われたい。それにはまず身なりを整えよう。小ざっぱりとしよう。リラックスといってもみすぼらしくてはいけない。お店は服装で人を判断する。
はじめてのお店はカウンター席を避けてテーブル席につこう。カウンターをすすめられても「いやここで」と遠慮して腰を下ろす。
ビールが届いたら新聞を閉じて、まずは一杯(よくわかるね、この心境) くぃーっと。お通しは白瓜の漬物かなにか。
そして、お品書きにじっくりと目を通す。お通しがあるのだ、慌てることはない。最後までじっくり見ながら二つのことを考える。
一、この店の実力をあらわす季節の一品を見抜く。
一、それを中心に全体の流れを組み立てる。
その結果、あるお店ではこのような注文となった。
枝豆、蛸ぶつ、アジ酢、自家製塩辛、メバル煮魚。
最後に様子を見て雑炊とお新香でも頼もうか。
一、枝豆は簡単そうに見えて豆の良否、ゆで方に気配りを要する。こういうものに手を抜かないお店は他の品も良い。
一、蛸ぶつは、仕入れのものの良さがわかる。
一、煮魚は面倒なのであまり居酒屋は作りたがらないけれど、こうして書いておあるのは料理が好きなのかもしれない。煮冷ましだったら不合格。何を付け合せにするかもセンスがでる。
一、雑炊も、一人前作って600円は店としては効率が悪いが料理の基礎的実力を問われる。
そのような魂胆をさとられぬようにそしらぬ顔で、とぼけて注文すべし(笑) 女子から見ると、なんと呑ん兵衛はめんどくさいことと思うだろう。
口開け(開店)から店をのぞくと、茹でたての枝豆にありつけることがある。開店にあわせて茹でている店主の気骨だ。これが開店早々から枝豆が冷たい冷凍モノであろうか。
いいお店は枝豆の両端をハサミで落としておるそうな。これは豆にしっかりと塩を通すためのプロの仕事だ。 その仕事っぷりと茹でたての豆のしっかりとした味わいが口の中をつたわる。
蛸ぶつも茹でたてほたまらないものはない。
日本酒が欲しくなるというもんだ。
太田和彦の本を読むと、
また出張先でふらっと居酒屋に寄ってしまうのだ。
知り合いとくぐるのれんもいいが、
ひとりでゆっくりとお品書きを眺めながら、食べる順番と締め方にまで想いを馳せてこれまた楽しいのである。
寂しがりやで誰かといつもは食べる出張先だけど、たまにはひとりがいいな。
機内食は出来れば食べぬほうがよい。私は辞退していつも一人オヤジ居酒屋状態に突入するのだ。

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
広島県福山市 ジュエリー&ウォッチ ミムラ
ウェブサイトはこちらから→http://www.j-mimura.co.jp/
Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/mimura1913
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼