人付き合いにおいて距離感というのは大切です。
せっかく奇跡的に出逢ったからには、関係は長続きさせたいところです。
長続きする人間関係というのは、根底に敬意があります。
根底に敬意のある関係には、どれだけ親しい仲であっても必ず適切な距離感というものが存在します。
距離感というのは、一様に離れていればいいとか近い方がいいとかいうものではありません。
相手によって、必ず適切な距離というのがあります。
どれだけ仲の良い関係でも、いつまでも近づきすぎてべったりしているようではいつか終わりが来ます。
逆にどれだけ嫌いな相手でも、普段相手が身近にいる場合にはあまりにも距離を置きすぎるとものごとがスムーズに進みません。
本来は嫌いな相手であれば無理して付き合う必要もありませんが、たとえば会社員であればそうも言っていられないケースがほとんどでしょう。
どれだけ直属の上司が嫌いであろうが、まったくコミュニケーションをとらないという訳にはいきません。
組織に属して仕事をする以上、必要最低限のやりとりをしなければなりません。
そうであるならば、できるだけスムーズにいくように心がけるべきです。
自分が嫌っている相手というのは、概して向こうも自分を嫌っています。
そうでなくても、気まずさややりにくさというのが少なくともあります。
距離を取ってもうまくいかないのであれば、あえて自分から声をかけて距離感を計ってみるのも手です。
相手から話しかけられる前に自分から声をかけることで、相手の苦手意識というのは薄れます。
何よりもまず、嫌いな人に対する自分の中のブロックが壊れます。
嫌いは嫌いのままでもいいのです。
ただ、嫌いといっているだけでは何の生産性もありません。
日頃から意識して距離感を調整していくことが良好な人間関係を築くポイントなのです。