敵を味方にすることができるようになると楽です。
ここでいう味方にするというのは、自分の足を引っ張るような嫌いな相手を実際に仲間にしようとすることではありません。
敵との関係を通して何かしら自分にとってプラスのものを得ようとすることです。
【敵に塩を送る】という言葉があります。
敵が苦しんでいるときに手を差し伸べることです。
必ずしも手を差し伸べる必要はもちろんありませんが、少なくとも相手の弱みに付け込んだ行動をするのは控えるべきです。
たとえば、嫌いだからといって露骨にそれを表現するのは賢くありません。
嫌いな相手に対して逆に優しく接してあげると、そんなあなたの行動を目の当たりにした人たちは好感を持ちます。
『すごい。あの人は人間が出来ているな。器が大きいな』といって人が集まってきます。
人が集まれば、次第に味方も増えます。
嫌いな相手というのは、得てして間接的にあなたにチャンスをもたらせてくれることがあるのです。
その嫌いな人がきっかけで運命の出逢いを果たすこともあり得ます。
逆境でもそれに動じることなく淡々と臨んでいれば必ず状況は好転します。
こうしてあなたの周りの環境が変わっていくうちに、嫌っていた相手も結果としてこちらを好きになってくれればそれはそれで儲けものです。