行き詰って壁を突破できないときは、子供に触れるのがいいでしょう。
テーマパークや公園などに行って、子供と一緒に時間を過ごしてみるのです。
子供は大人の背中を見ているといいますが、大人こそ子供の背中を見るべきなのです。
子供は、自分の行動に制限を設けません。
変な固定観念がまったくないのです。
『これやりたい!』と思ったら自由自在に手段を駆使して形にしようとします。
子供たちは成功していく人の考え方と共通した部分を持っているのです。
大学を卒業して就職するころには誰もが固定観念に縛られた、ある意味立派な大人になっています。
しかし、忘れてはならないのは私たちにも子供時代があったということです。
今から必死になって考え方を学ぼうとするのではありません。
正確には、自分の子供時代を思い出すのです。
デキる人、成功していく人の思考法や行動パターンというのは、既にあなたの中に蓄積されているのです。
特に子供から見習いたいのは、吸収力と没頭力です。
これらは、自己実現のために欠かせない力です。
吸収力とは、相手の教えやものごとからの学びを吸収する力です。
いかに言われたことを忠実に再現できるかというのは、仕事で求められる大切な能力です。
子供は経験の蓄積が少ないので、ものごとを判断する基準がまだ出来上がっていません。
そのため、人からいわれたことは勝手な解釈を加えずに素直にやってみようとします。
大人になるとある程度経験の蓄積がされているので、これがなかなかできないのです。
没頭力とは、ものごとに熱中して入り込む力です。
すなわち、没頭する力です。
突き抜けるためには、どれだけ没頭できるかというのが大切です。
『あれ?もうこんな時間なの?』と気づいたら門限の時間を迎えていたという感覚です。
大人になると様々なタスクや心配事を抱えているので、色んなところに気が散ってしまいがちです。
『まだこんな時間か。早く終わらないかな』といって時計とにらめっこしてしまいます。
これら2つの力がずば抜けている子供たちは、好きなことを見つける力もずば抜けています。
『自分の好きなことがわからない』『やりたいことが見つからない』と若い人たちはいいます。
しかし、子供を見ると迷うことなく最優先にやりたいことをいつもやっていることに気づかされます。
好きなことややりたいことを見つける方法は簡単です。
『そんなことばっかりしてないで勉強しなさい。宿題はやったの?』といわれたときの【そんなこと】が好きなことであり、やりたいことなのです。
勉強そっちのけでゲームに没頭した経験を思い出すかもしれません。
勉強そっちのけで絵を描いていたことを思い出すかもしれません。
好きなことやその周辺にある分野を仕事にできれば、爆発する可能性は飛躍的に高まります。
子供たちの自由で柔軟な発想から刺激を受けることが、思わぬブレイクスルーのきっかけとなるのです。