異なる事象から、それぞれに共通する概念を見出すことができるようになると視野が拡がります。
共通する概念というのは、本質です。
何をするにしても、いかに早い段階で本質を押さえられるかです。
例えば、フォーム(姿勢、スタンス)の大切さについてです。
これは、球技でもビジネスでも共通していることです。
球技においては、フォームはぐちゃぐちゃでも短期でスコアを出そうとすればそれは可能です。
しかし、それでは続かないし、あるところまでは行ってもそれ以上は絶対に伸びません。
ゴルフでも野球でもボウリングでも、大切なのはまず先にフォームを固めることです。
立派な建物を建てようと思ったら、何よりも土台を立派なものにしなければいけません。
しっかりとした土台があるからこそ、その上に芸術のような技術が成立するのです。
フォームを作ろうとすると、最初のうちはそれまでよりもスコアがガックリ下がります。
ここで萎えないことです。
本人としては必死なので『上手くなるための練習をしているになんでスコアが下がるんだ。このやり方は間違っている。やっぱり今までのやり方にしよう』と思ってしまうところです。
ここで我慢できるか否かが大きく成長するか否かの境目です。
このフォームを固める段階をクリアできれば、長期的には突き抜けることができます。
そして、長い時間丁寧に作ってきたフォームというのは、継続します。
これは、ビジネスに置き換えてみても同じです。
短期で利益を上げようと思えば、適当なサービスでもそれは可能です。
しかし、継続的に安定した利益を追求することを考えると、いかにしてリピーターと紹介を増やすかということが大切になってきます。
そのためにはまず、道義に反さないサービススタイルを確立することが最優先なのです。
目の前の利益だけを求めてお客をぞんざいに扱うようなサービスをしていては、すぐにお客は離れていきます。
新規顧客が生まれてもすぐに消えていくので、いつまで経ってもざるで水をすくっているような状態が続きます。
フォームを作る段階では、最初は細かい利益がポツポツと上がってくるだけです。
短期で見ると、決して楽な状況ではありません。
しかし、地道に真摯にビジネスをしていると必ずリピーターが増え、次第にそこから紹介も生まれるのです。
最初から大口契約を狙おうとしないことです。
大口契約は、地道にやっている期間中にあくまでもボーナス的に訪れるものです。
出たら出たでラッキーですが、それをメインにしようと考えてはいけません。
1人から100万円を稼ぐのではなく、100人から1万円ずつ稼ぐというスタンスでいることです。
このように、一見異なるもの同士でも本質が共通しているというものが世の中にはたくさんあります。
異なるものから共通しているものを見つけ出そうという姿勢を習慣にできれば、経験のない分野に触れることになってもいくらでも応用が利くのです。