ちょっとした工夫なのに効果が絶大になるというケースはよくあります。
たとえば、言葉をかけるタイミングです。
同じことをするのでも、状況によって効果は天と地ほどの差になります。
どのような言葉をどのようなタイミングでかけるかということです。
モテる人がなぜモテるかといえば、相手へ適切なタイミングで言葉をかけることができるからです。
それは、豊富な語彙や知的な言い回しを知っているということではありません。
かける言葉そのものは大したことのない言葉です。
誰でもいえるような言葉です。
ただ、その言葉を放つタイミングが秀逸なのです。
普通なら誰もがありがとうと言わないところで『ありがとう』といいます。
普通なら誰もがごめんなさいと言えないところで『ごめんなさい』といいます。
誰もが怒りをぶつけてしまうような状況でグッと堪えることができます。
満腹の時には、目の前にいくら贅沢なご飯が出てきても食べたいとは思いません。
しかし、逆に空腹のときであれば目の前に出てきたものがどんなに質素なものでも最高の贅沢になるのです。
それがタイミングです。
もちろん、いつだって相手が空腹のときに贅沢なメニューを提供できればベストです。
でも、そんなすぐには上手くいきません。
まずは、大きな割合を占めるタイミングを押さえられるようになることです。
いつもだったら発しないタイミングで言葉をかけてみることです。
相手を傷つけたり、ときには自分が傷ついたりしながらタイミングを掴んでいきます。
こればっかりは、トライアンドエラーの繰り返しからしか学べません。
タイミングとは、ある意味センスです。
センスのある人は、常に喜怒哀楽を激しくして感性を研ぎ澄ましています。