奢ることに抵抗のある人がいます。
奢ることは、相手の財布に貯金することです。
貯金とは、何も自分の財布や銀行口座に貯めることだけを指すのではありません。
人の財布に貯金をしておけば、いざとなったときに引き出すことができます。
最悪、自分の手元にお金が無くても平気なのです。
また、奢ってもらうことで次に繋げることができます。
『じゃあ、次は私が奢りますので、是非また行きましょう』となるのです。
大切な人であればあるほど、あえて借りを作ることも大切です。
借りを返すという口実で、また会うことができるのです。
日本は、割勘社会でもあります。
学生や会社の同期などであれば、『えーと、1人1300円ずつだね。細かいのある?』となります。
奢り合うという感覚はありません。
お金持ちになればなるほど、奢り合うことがスタンダードになっていきます。
お金持ちは、そもそも身銭を切ってでも時間を共にしたい人としか食事に行きません。
食事という極めて本能的な行為を大切にしています。
好きでも嫌いでもない人とは行かないのです。
万一、一緒になったとしても必ず奢ります。
なぜなら、食事を投資と考えているからです。
2時間なら2時間、身分も世界も違う人の話を聴くことができます。
普段では感じられない刺激に溢れているのです。
セミナーを受けているような感覚です。
お金持ちが奢るのは、決して見栄を張るためではありません。
お金が払われる場面では、相応の価値が必ず存在するのです。