『◯◯さんはいつも笑顔で接してくれますよね。すごく嬉しいです』
どんな時でも笑顔で接してくれる彼女へ、私はそう伝えました。
『いつも私に笑顔で声をかけてくれるからですよ』
いまいちピンと来ませんでした。
しかし、そう言われることは1度では済みませんでした。
時、場所、人を変え、同じことが何度も起こったのです。
不思議でした。
それからの私は人と接する際、虚心坦懐に相手の反応を観察しました。
すると徐々に気づいていき、確信へと変わったことがあります。
それは、相手の自分に対する反応は、ありのままの自分を映しているということです。
どうやら、それには例外がないこともわかりました。
人は、100%自分を客観視することができません。
しかし、相手の反応には自分のすべてが表れているのです。
人間は、鏡なのです。
あの人は良い人で、あの人は悪い人、ということはありません。
1人の人間の中に、良い面と悪い面の両方が存在するのです。
あなたに対する感情は、相手の表情やしぐさに見事なまでに表れます。
どうせなら、相手の良い面を引き出せる人間になりたいものです。