「大丈夫です。できます」

 

疲れているように見える子に聞くと、そう答えることがあります。

 

練習を休みたくない。

 

みんなと同じメニューをやりたい。

 

少し身体が重くても、最後までやりたい。

 

一見すると、とても立派です。

 

実際、競技を続けていくうえで、簡単に諦めないことや、苦しい時にもう一歩頑張ることは必要です。

 

僕も、そこを否定するつもりはありません。

 

でも最近、

 

頑張れることと、休めないことは違う

 

と思うことがあります。

 

以前、子どもたちに自分たちで練習内容を考える時間をつくったことがありました。

 

その時、僕が見ていたのは、

 

「どんな練習を選ぶのか」

 

だけではありませんでした。

 

今の自分の身体はどうなのか。

 

昨日までの疲れは残っていないか。

 

今日は強度を上げるべきなのか。

 

少し落とした方がいいのか。

 

そんなことまで含めて、自分で判断できるようになってほしいと思っていました。

 

強くなりたい子ほど、

 

「休んだら遅れる」

 

と思うことがあります。

 

周りが練習していると、不安になる。

 

休むことに罪悪感を持つ子もいます。

 

だから、

 

疲れていても「大丈夫」と言う。

 

でも、本当に強い選手になるために必要なのは、

 

毎日限界まで頑張ることなのでしょうか。

 

スポーツ庁も、過度な練習はスポーツ障害などのリスクを高め、適切な休養が必要だとしています。文部科学省

 

僕は、

 

休むことも、自分でできるようになってほしい

 

と思っています。

 

もちろん、

 

少し疲れたから休む。

 

嫌だから休む。

 

苦しいからやらない。

 

という話ではありません。

 

もう一歩頑張るべき時もある。

 

今日はやり切るべきだと思う日もある。

 

反対に、

 

今日は強度を落とした方がいい日もある。

 

完全に休んだ方がいい日もある。

 

大切なのは、

 

「やるか、やらないか」

 

だけではなく、

 

今の自分に何が必要なのかを考えられること。

 

これも競技力の一つではないでしょうか。

 

子どもが、

 

「今日は少し疲れている」

 

と言った時。

 

大人はつい、

 

「それくらい大丈夫」

 

と言いたくなることがあります。

 

反対に、少し疲れただけですぐ休ませることも違うと思います。

 

だから難しい。

 

その子は本当に休む必要があるのか。

 

それとも、もう一歩頑張れるのか。

 

指導者も、保護者も、そして少しずつ選手本人も考えていく。

 

頑張ることを教えるだけではなく、休む判断も教える。

 

長くスポーツを続けていくためには、

 

そんなことも必要なのかなと思っています。