昨日の記事で、

 

「自分で気づき、自分で考え、自分で行動できる人へ」

 

ということを書きました。

 

その中で、

 

「そして、必要なら誰かに助けを求める」

 

ということにも触れました。

 

この部分についてコメントをいただき、私自身も改めて考えました。

 

私たちは「自立」という言葉を聞くと、

 

「一人でできること」

 

をイメージしがちです。

 

自分で準備する。

 

自分で考える。

 

自分で行動する。

 

もちろん、それらはとても大切です。

 

でも、

 

何でも一人でできるようになることだけが、本当の自立なのでしょうか。

 

私は少し違うと思っています。

 

「できないから頼る」と「考えずに頼る」は違う

練習でも、

 

「どうしたらいいですか?」

 

と聞いてくる子がいます。

 

聞くこと自体は悪いことではありません。

 

ただ、その前に、

 

「自分ではどう思う?」

 

と聞くことがあります。

 

すると、

 

「分かりません」

 

という子もいれば、

 

「自分ではこうだと思うんですけど、ここが分かりません」

 

と言える子もいます。

 

この違いは大きいと思っています。

 

何も考えずに、

 

「答えを教えてください」

 

と人に任せることと、

 

自分で考え、

 

自分でやってみて、

 

「ここまではできる。でも、ここからが分からない」

 

と助けを求めることは同じではありません。

 

後者はむしろ、

 

自分の現在地を理解できているということです。

 

「助けてください」と言うには勇気がいる

実は、

 

「分かりません」

 

「できません」

 

「教えてください」

 

「手伝ってください」

 

と言うことは、簡単ではありません。

 

特に成長するにつれて、

 

「できないと思われたくない」

 

「弱いと思われたくない」

 

「怒られるかもしれない」

 

そんな気持ちが出てくることもあります。

 

だから、一人で抱え込んでしまう。

 

でも、

 

分からないことを分からないと言える。

 

できないことを認められる。

 

必要な時に誰かの力を借りられる。

 

私はこれも、

 

一つの強さ

 

だと思っています。

 

強い選手ほど、人の力を使える

バドミントンでも同じです。

 

伸びる選手は、何でも一人で解決できる選手ではありません。

 

自分で考える。

 

やってみる。

 

失敗する。

 

もう一度考える。

 

それでも分からなければコーチに聞く。

 

仲間のプレーを見る。

 

先輩に聞く。

 

必要な時には、周りの力を借りる。

 

そして、

 

教えてもらったことを、また自分で試してみる。

 

この繰り返しです。

 

自分で考えることと、人を頼ることは反対ではありません。

 

むしろ、自分で考えているからこそ、

 

「今の自分には何が足りないのか」

 

が分かるのだと思います。

 

大人が先に助けてしまわない

これは私たち大人にも考えなければならないことがあります。

 

子どもが困っている。

 

すると、つい助けたくなります。

 

忘れ物をしそうだから準備する。

 

困りそうだから先に教える。

 

失敗しそうだから答えを出す。

 

親としても指導者としても、子どもが困る姿を見るのは嫌なものです。

 

でも、大人がいつも先回りしてしまったら、

 

子どもは、

 

「自分は今、何に困っているのか」

 

を考える経験も、

 

「誰かに助けを求める」

 

経験もできません。

 

だから、

 

すぐに答えを与えるのではなく、

 

「どうしたの?」

 

「どこまで自分でできそう?」

 

「何が分からない?」

 

「何を手伝ってほしい?」

 

と聞いてみる。

 

大人が問題を解決してしまうのではなく、

 

子ども自身が問題を解決するために、大人の力を使う。

 

同じ「助ける」でも、ここには大きな違いがあると思います。

 

チームだから学べること

そして、私はここにもチームでスポーツをする価値があると思っています。

 

困った時に、

 

「教えて」

 

と言える。

 

「一緒にやろう」

 

と言える。

 

そして反対に、

 

困っている仲間がいたら、

 

「大丈夫?」

 

「手伝おうか?」

 

と言える。

 

助けてもらう。

 

そしていつか、自分が助ける側になる。

 

そんな経験を繰り返しながら、

 

人は一人では生きていないことを学んでいくのではないでしょうか。

 

「助けてもらえる力」と「助けられる力」

自立とは、

 

一人で何でもできるようになることではないと思います。

 

自分で考える。

 

自分でやってみる。

 

自分でできないことに気づく。

 

そして必要なら、

 

「助けてください」

 

と言える。

 

さらに、自分にできることが増えてきたら、

 

今度は誰かに手を差し伸べる。

 

私は、

 

「助けてもらえる力」と「助けられる力」。

 

その両方を持てることも、本当の意味での自立なのではないかと思っています。

 

一人で何でもできる選手ではなく、

 

自分の力も、周りの力も使いながら前へ進める選手へ。

 

そしていつか、

 

自分が誰かの力になれる人へ。

 

スポーツを通して、そんな人を育てていきたいと思っています。