最近、改めて考えさせられることがありました。

 

それは、

 

自分が言ったことに責任を持つこと。

 

そしてもう一つ、

 

みんなで決めたことに、みんなで責任を持つこと。

 

当たり前のようですが、大人になっても簡単なことではないのかもしれません。

 

だからこそ私は、こういうこともスポーツを通して子どもたちに伝えていきたいと思っています。

 

「やります」と言ったなら、行動する

子どもたちはよく、

 

「頑張ります」

 

「次からやります」

 

「この課題を直します」

 

「大会まで毎日やります」

 

と言います。

 

その時は、本当にそう思っているのでしょう。

 

でも大切なのは、

 

何を言ったかではなく、その後どうしたか。

 

だと思います。

 

「やります」と言った。

 

ならば、やる。

 

「変えます」と言った。

 

ならば、行動を変える。

 

自分で決めた。

 

ならば、できるだけ最後までやってみる。

 

こうした小さな経験の積み重ねによって、自分の言葉に少しずつ重みが生まれていくのだと思います。

 

責任を持つとは、間違えないことではない

もちろん、言ったことをすべて完璧にできるわけではありません。

 

状況が変わることもあります。

 

やってみたら、判断が間違っていたと分かることもあります。

 

そんな時に、

 

「一度言ったのだから絶対に変えてはいけない」

 

ということではありません。

 

間違っていたなら認める。

 

訂正する。

 

できなかったなら説明する。

 

必要なら謝る。

 

そして、

 

「では、これからどうするのか」

 

を示す。

 

私は、

 

責任を持つとは、失敗しないことではなく、うまくいかなかった時にも逃げないこと

 

なのだと思っています。

 

みんなで決めたことを、一人の責任にしない

チームで活動していれば、みんなで何かを決めることがあります。

 

団体戦の目標。

 

練習での約束。

 

チームのルール。

 

役割分担。

 

みんなで話し合って、

 

「これでいこう」

 

と決める。

 

ところが、うまくいかなかった時に、

 

「あの人が決めたから」

 

「自分は本当はそう思っていなかった」

 

と誰か一人の責任にしてしまう。

 

私は、それは違うと思っています。

 

意見を出し、

 

話し合い、

 

最後にみんなで決めたのであれば、

 

その決定は「誰かの決定」ではなく「私たちの決定」です。

 

結果が良かった時だけ自分たちの成果。

 

うまくいかなかった時だけ誰かの責任。

 

それでは、本当のチームにはなれません。

 

「決める」ということには責任が伴う

これは子どもたちにも学んでほしいことです。

 

みんなで決めたことなら、みんなでやる。

 

うまくいったら、みんなで喜ぶ。

 

うまくいかなければ、

 

「誰が悪かった?」

 

ではなく、

 

「自分たちは何を変えればいい?」

 

と考える。

 

そして、必要ならみんなで決定を見直す。

 

誰か一人に責任を押しつけるのではなく、

 

決めるところから、その結果まで一緒に引き受ける。

 

それがチームであることの意味の一つだと思います。

 

周りに何か言われたからといって、すぐに変えない

もう一つ、子どもたちに身につけてほしいことがあります。

 

自分で考え、

 

仲間と話し合い、

 

必要な手順を踏んで決めた。

 

そして、それが間違ったことではない。

 

それでも時には、

 

周りからいろいろなことを言われることがあります。

 

「そんなことやめた方がいい」

 

「そこまでやる必要ないよ」

 

「なんでそんなことをするの?」

 

人と違うことをすれば、何か言われることもあります。

 

そんな時に、周りの声だけで自分たちの決定を簡単に変えてしまうのではなく、

 

「自分たちは、なぜこれをやると決めたのか」

 

に戻って考えることが大切だと思います。

 

やり遂げることと、意地になることは違う

もちろん、

 

「自分は正しい」

 

と思い込んで、他人の意見を一切聞かないということではありません。

 

これは大きく違います。

 

人から意見を言われたら、一度考える。

 

自分たちに間違いはないか。

 

誰かを傷つけていないか。

 

ルールに反していないか。

 

もっと良い方法はないか。

 

新しい事実はないか。

 

きちんと確認する。

 

そこで間違いが分かったなら、変えればいい。

 

でも、確認しても、

 

自分たちが目指していることに必要で、

 

ルールにも反しておらず、

 

誰かの権利を不当に害するようなものでもない。

 

そう判断したのであれば、

 

周囲の反応だけを理由に簡単に投げ出さない。

 

私は、その強さも必要だと思っています。

 

信念を持つことと、頑固になることは違います。

 

人の意見を聞いたうえで、それでも必要だと考えたことを最後までやり遂げる。

 

そこにも責任があります。

 

スポーツには、その練習がたくさんある

スポーツをしていると、こういう場面にたくさん出会います。

 

自分で目標を決める。

 

仲間と目標を決める。

 

役割を引き受ける。

 

約束する。

 

うまくいかない。

 

意見がぶつかる。

 

誰かから何かを言われる。

 

そして、

 

それでも自分たちはどうするのかを考える。

 

これは、ただバドミントンが上手くなることとは違う学びです。

 

でも、子どもたちがいつか社会に出た時、とても大切な力になると思います。

 

子どもに求めるなら、大人も同じ

そして、ここが一番大切なのかもしれません。

 

私たち大人は子どもたちに、

 

「約束を守りなさい」

 

「責任を持ちなさい」

 

「途中で投げ出してはいけません」

 

「人のせいにしてはいけません」

 

と教えます。

 

では、

 

大人自身はどうでしょうか。

 

自分が言ったことを守っているか。

 

引き受けた役割を果たしているか。

 

みんなで決めたことを、都合が悪くなった時だけ誰かの責任にしていないか。

 

一度決めたことを、周囲から何か言われたというだけで投げ出していないか。

 

間違った時に、自分の間違いを認めているか。

 

子どもたちは、私たちが思っている以上に大人の姿を見ています。

 

だから、

 

子どもに求めることを、まず大人がやる。

 

教育に関わる人間として、とても大切なことだと思っています。

 

「あの人なら任せられる」と言われる人へ

バドミントンが強い。

 

勉強ができる。

 

仕事ができる。

 

もちろん、それも大切です。

 

でも人生の中で大きな財産になるのは、

 

「あの人なら信頼できる」

 

と思ってもらえることではないでしょうか。

 

言ったことを守る。

 

自分の発言に責任を持つ。

 

任された役割を果たす。

 

みんなで決めたことなら、みんなで責任を持つ。

 

間違っていたら認めて直す。

 

そして、

 

間違ったことをしていないと自分で確認できたなら、周囲の声に流されず、決めたことをやり遂げる。

 

そんな一つひとつの積み重ねが、その人の信用をつくっていくのだと思います。

 

勝てる選手。

 

強い選手。

 

日本一を目指せる選手。

 

私たちは、本気でそこを目指します。

 

でも、それと同じくらい、

 

自分の言葉と行動に責任を持てる人を育てたい。

 

そしていつか、

 

「あの人が言うなら信じられる」

 

「あの人に任せれば大丈夫」

 

と言ってもらえる人になってほしい。

 

スポーツ「勝てる選手」だけではなく、「人生で信頼される人」を育てていきたいと思っています。