「毎日練習しています」

 

「週5回練習しています」

 

「今日は3時間練習しました」

 

子どもたちの話を聞いていると、こういう言葉を聞くことがあります。

 

もちろん、練習することは大切です。

 

何かを目指して、一生懸命努力できることも素晴らしいことだと思います。

 

でも最近、子どもたちを見ながら考えることがあります。

 

それは、

 

「頑張っていること」と「成長していること」は、本当に同じなのだろうか。

 

ということです。

 

半年前の自分と何が変わった?

例えば、半年間毎日練習したとします。

 

では、

 

半年前より何ができるようになったのでしょう。

 

フットワークが速くなった。

 

ショットの精度が上がった。

 

配球を考えられるようになった。

 

体力がついた。

 

試合中に自分で修正できるようになった。

 

苦しい場面でも崩れなくなった。

 

こうした変化があれば、その練習は成長につながっていると言えると思います。

 

でも、

 

「毎日練習した」

 

ということだけでは、成長したかどうかは分かりません。

 

大切なのは、

 

どれだけやったかではなく、その結果、自分の何が変わったのか。

 

だと思っています。

 

ただ繰り返すだけでは、練習は「作業」になる

例えば100回スマッシュを打つ。

 

これも、

 

「100回打つこと」

 

が目的になってしまえば、ただの作業になります。

 

でも、

 

今日は打点を意識する。

 

今日は身体の使い方を意識する。

 

今日はコースの精度を上げる。

 

昨日できなかったことを、今日はできるようにする。

 

そう考えながら100回打てば、意味は変わります。

 

同じ100回でも、

 

頭を使っている100回と、ただこなしている100回では、積み重なっていくものが違います。

 

「できなかった」で終わらない

私は、練習で失敗すること自体は全く問題ないと思っています。

 

むしろ、できないことに挑戦しているのだから、失敗するのは当たり前です。

 

大切なのは、その次です。

 

なぜできなかったのか。

 

何が違ったのか。

 

次はどうするのか。

 

やってみる。

 

また失敗する。

 

少し変える。

 

もう一度やってみる。

 

この繰り返しが練習なのだと思います。

 

だから、

 

「練習する」ということと、「練習によって自分を変える」ということは違います。

 

練習しないことが必要な日もある

そして、もう一つ大切なのは、自分の身体を考えることです。

 

疲れている。

 

身体に痛みがある。

 

集中できない。

 

そんな時にも、

 

「毎日練習すると決めたから」

 

と同じ練習を繰り返すことが、本当に成長につながるのでしょうか。

 

成長期の子どもたちには、発育段階を踏まえた負荷や休養が必要です。日本スポーツ協会の発育期ガイドでも、適切な栄養と休養、外傷・障害予防などが重視されています。

 

休むことも、強くなるために必要なことがあります。

 

大切なのは、

 

練習したか、休んだかではなく、目標に近づくために今日は何が必要なのかを考えること。

 

だと思います。

 

最終的には、自分で考えられる選手になってほしい

小学生の頃は、

 

「今日はこれをやろう」

 

と大人から言われることが多いと思います。

 

それでいいと思います。

 

でも、中学生、高校生になっても、ずっと誰かに言われなければ動けない選手では困ります。

 

少しずつ、

 

自分は何を目指しているのか。

 

そのために何が足りないのか。

 

今日の練習では何を意識するのか。

 

練習が終わったら何ができるようになったのか。

 

明日は何を変えるのか。

 

そういうことを自分で考えられるようになってほしいと思っています。

 

「頑張れる子」の、その先へ

頑張れることは素晴らしい力です。

 

練習を続けられることも大きな才能です。

 

でも、高いレベルへ行けば行くほど、それだけでは足りなくなります。

 

考える。

 

試す。

 

失敗する。

 

振り返る。

 

修正する。

 

そしてまた挑戦する。

 

このサイクルを自分で回せるようになる。

 

私は、そこまでいって初めて、

 

「自分で自分を成長させられる選手」

 

になっていくのだと思っています。

 

「今日も3時間練習した」

 

ではなく、

 

「今日の3時間で、昨日の自分から何が変わった?」

 

子どもたちには、そんな問いを自分自身に持てるようになってほしいと思います。

 

誰かに強くしてもらうのではなく、

 

自分で自分を強くできる人へ。

 

練習量を誇れる選手ではなく、練習によって自分を変え続けられる選手を育てていきたいと思います。