子どもがバドミントンを習い始めたとき、最初はできないことだらけです。
それは当然のことです。
初めてのことが最初からできる人間はいません。
できないことを責める指導者はいないし、できないこと自体は何も問題ではありません。
でも、一つだけ大切なことがあります。
「できない」が許されるのは、最初だけだということです。
教えてもらったことを意識してやろうとしているか。
練習のたびに少しずつ変わっているか。
その姿勢があれば、たとえ時間がかかっても、周りは待ってくれます。
応援してくれます。
でも、何度教えても同じ状態が続くとき、周りの目は少しずつ変わっていきます。
信頼が、静かに薄れていきます。
これはバドミントンだけの話ではありません。
学校でも、社会に出てからも、同じことが起きます。
上の世界に行けば行くほど、「いつまでもできない」は通用しなくなります。
できないなりに意識して取り組む人間と、できないまま流している人間は、見ている人には必ずわかります。
そしてその差が、信頼になり、人間関係になり、やがて人生の差になっていきます。
「できない」と「やらない」は、全く違う。
できないけど意識してやろうとしている子と、できないままでいる子では、1年後の姿がまったく変わる。
指導者と選手がお互い本気であればあるほど、この問いは厳しくなります。
本気で向き合っている指導者は、選手のために時間と労力を惜しみません。
だからこそ、その本気に応えようとしない姿勢は、指導者の心を離します。
本気と本気がぶつかる関係の中でしか、人は本当には育たないからです。
私がミンピーベーサーで子どもたちに伝え続けていることがあります。
「教わったことを、次の練習で必ず一度は意識してやってみること」。
完璧にできなくていい。
でも意識してやったかどうかは、必ず伝わります。
その積み重ねが、信頼になります。
保護者の方にもお願いがあります。
お子さんが「今日、コーチにこう言われた」と話したとき、ぜひ「じゃあ次はそれを意識してやってみようね」と一言添えてください。
家庭でその言葉があるかどうかで、子どもが次の練習に向かう姿勢が変わります。
できないことは恥ではありません。
でも、教わったことを意識せずにいることは、相手の本気を無駄にすることです。
その感覚を、コートで子どもたちに育ててほしいと思っています。
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