「うちの子、才能があるのかな」。
バドミントンを習わせている保護者の方から、よくこんな言葉を聞きます。
気持ちはよくわかります。
我が子の可能性を信じたい。
でも、長年子どもたちと向き合ってきた私は、才能よりもずっと大切なものがあると確信しています。
それが、GRITです。
GRITとは、心理学者アンジェラ・ダックワース氏が提唱した概念で、「やり抜く力」と訳されます。
才能でも頭の良さでもなく、困難にぶつかっても諦めずに続けられる力
——それが人生の成功を最も強く予測する要因だと、膨大な研究で明らかにしました。
GRITは4つの要素で成り立っています。
情熱(Interest)、練習(Practice)、目的(Purpose)、希望(Hope)。
この頭文字を取ったのがGRITです。
コートで長年子どもたちを見てきて、この4つが本当だと感じます。
特に「希望」
——どんなに負けても「自分はまだ成長できる」と信じられるかどうか。
これが、続けられる子とそうでない子を分ける最大の差です。
試合で何度負けても、次の練習に来る子がいます。
逆に、少し結果が出ないだけで気持ちが折れてしまう子もいます。
この差は、才能ではありません。
「まだやれる」という希望を持てているかどうかです。
「才能があってもやり抜けない人より、才能は普通でもやり抜ける人の方が、最終的にずっと遠くへ行く。」
— アンジェラ・ダックワース『GRIT やり抜く力』
では、GRITは生まれつきのものでしょうか。
ダックワース氏の答えははっきりしています。
「GRITは育てられる」。
そしてそれを育てるうえで、親の関わり方が決定的な役割を持つと言います。
GRITを育てる親の関わり方として、この本が強調するのは「難しいことへの挑戦を応援し、諦めないことを大切にする」文化を家庭につくることです。
結果ではなくプロセスを見る。
「よく頑張ったね」より「諦めずに続けたね」という声かけが、子どものGRITを育てていきます。
試合で負けたとき、お子さんに何と声をかけますか。
「なんで負けたの」「もっと練習しないと」
——この言葉は、子どもに「結果が出ないと意味がない」と教えてしまいます。
代わりに「最後まで諦めなかったね」「あきらめずにコートに立ち続けたね」という言葉が、子どもの中のGRITに水をやります。
ミンピーでは今月、保護者の方々とこの『GRIT やり抜く力』を課題図書として読んでいます。
大会の季節に重なるこの時期に、「結果ではなくやり抜く力に注目する」という視点を保護者の方々と共有することに、大きな意味があると感じています。
お子さんが今、結果が出なくて悩んでいるなら、こう伝えてあげてください。
「続けていること自体が、すでに才能だよ」と。
それがGRITを育てる、一番シンプルな言葉です。
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ミンピーベーサーでは、技術だけでなくGRIT——やり抜く力——を育てることを大切にしています。
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